ホンダ・BR-V

BR-V (ビーアール - ブイ)

BR-Vは、ピー・ティ・ホンダプロスペクトモーターが製造・販売しているクロスオーバーSUVで、特にインドネシア、タイ、インドなどのアジア市場に焦点を当てています。そのデザインは、ファミリーユーザーをターゲットにしており、7人乗りの3列シート構成を持っています。

概要

BR-Vは2015年に発表されたプロトタイプを基にした市販モデルで、インドネシアのタンゲランで開催された「インドネシア国際モーターショー」において初めてお披露目されました。
車のサイズは、ホンダのヴェゼルよりも大きく、同じくCR-Vよりはやや小さく設定されています。
外装には無塗装樹脂製のフェンダーやルーフレールが施されており、SUVとしての特性を強調しています。特にFF仕様では最低地上高が201mmと高めに設計されており、悪路でも走破性を確保しています。都市型SUVとは異なり、新興国の道路事情を考慮した設計がなされているのが特徴です。

内装の特徴

内装は、ホンダ・フィットと同様に、2列目シートにはチップアップ機構が搭載されていますが、その動作方式が異なります。BR-Vでは座面が前方に転がるようにたたむ仕様になっており、乗客の乗り降りがしやすくなっています。
また、3列目シートは50:50の分割式で簡単にたたむことが可能ですが、ラゲージフロアとの間に小さな段差ができるため、荷物の積み下ろしの際には注意が必要です。

モデルの歴史

初代モデル（DG1型, 2015年 - 2021年）

初代BR-Vは、2015年8月のインドネシア国際モーターショーでプロトタイプが披露され、同年12月にインドネシア市場で市販モデルが発表されました。その後、2016年1月にはタイ市場でも発売され、インドでも発表が行われました。
この初代モデルは、2020年3月にフィリピンでの生産が終了し、製造が一旦終了しました。

2代目モデル（DG3型, 2021年 - 現在）

2021年5月3日には「N7Xコンセプト」の名称で生産に近いプロトタイプが発表され、9月には6年ぶりのフルモデルチェンジにより2代目モデルが正式に発表されました。
その後、インドネシアにおいて11月からの受注が開始され、2022年1月には正式に発売されました。タイ市場への展開は同年7月、フィリピンには9月に初めて公開され、11月には発売を迎えました。

車名の由来

BR-Vの名称は、Bold Runabout Vehicle（ボールド・ランアバウト・ビークル）の頭文字を取ったものです。

関連情報

BR-Vは、ホンダのSUVラインアップの一部であり、ホンダ・ヴェゼルやホンダ・WR-V、ホンダ・CR-Vなどのモデルとも関連しています。これらの車両は、さまざまなニーズに応じたデザインやサイズを持つことで、消費者の選択肢を広げています。

さらに詳しい情報や最新のニュースについては、ホンダの公式サイトを参照してください。

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