ボエジャーズ国立公園

ボエジャーズ国立公園は、ミネソタ州の北端、インターナショナルフォールズ市の近郊に位置するアメリカ合衆国の国立公園です。1975年に設立され、年間約23万5千人（2006年時点）の観光客が訪れます。総面積は882平方キロメートルに及びます。

公園の最大の特徴は、その豊富な水資源です。カヌー、カヤック、ボートなどの水上アクティビティが盛んで、釣り人にも人気があります。カベトガマ半島が公園の大部分を占め、外周にはいくつかのボートランプやビジターセンターが設置されています。夏季はボートで、冬季はスノーモービルやクロスカントリースキー、かんじきを使って公園の主要部へアクセスできます。

公園内では、アメリカグマ、オジロジカ、ハクトウワシ、ハシグロオオハムなどの野生動物がよく見られます。スノーモービルの利用については、イエローストーン[[国立公園]]と同様に賛否両論があり、自然美を損なう、野生動物に悪影響を与えるといった意見もあります。公園の東側には、バウンダリー・ウォーターズ・カヌー・エリア・ウィルダネスが広がっています。

歴史

国立公園の創設は、1891年4月のミネソタ州議会の決議で、大統領に国立公園の設立を求める提案がなされたことに始まります。それから約80年後の1971年1月8日、連邦議会がこれを承認し、リチャード・ニクソン大統領が法案に署名しました。公園の名前は、17世紀から18世紀にかけてこの地域で毛皮などを交易していた人々、ボエジャーズに由来します。2006年9月30日には、公園の敷地のうち461.3平方キロメートルが自然保護地域に指定されました。

公園の水系

公園内には、カベトガマ湖、ナマカン湖、レイニー湖、サンド・ポイント湖、クレイン湖の5つの大きな湖が存在します。これらのうち、ナマカン湖、レイニー湖、サンド・ポイント湖はアメリカとカナダの国境をまたいでいます。ナマカン湖とサンド・ポイント湖へは、冬期を除きボートでのみアクセス可能です。また、カベトガマ半島を中心に、多くの小さな湖が点在しています。特にロケーター湖畔道沿いの湖は人気があります。

スポーツ・フィッシング

公園内の主要な湖には、ウォールアイ、キタカワカマス、コクチバス、クラッピーが生息しています。小さな湖には、オオクチバス、レイクトラウト、ブルーギル、イエローパーチなどが生息しており、湖ごとに生息する魚種は異なります。例えば、レイクトラウトは主にケトル滝の北に位置するクルーザー湖で見られます。カベトガマ半島の中央にあるシューパック湖とルート湖は、オオカワカマスの亜種であるE. m. immaculatusの生息地であり、これはミネソタ州南部やウィスコンシン州で見られる亜種E. m. muskellungeとは異なる特徴を持っています。また、レイクホワイトフィッシュも、産卵のために浅瀬に移動する秋に、釣り人に人気があります。

ケトル滝

公園内で特に興味深い場所の一つが、ナマカン湖とレイニー湖の間にあるケトル滝です。ケトル滝にはケトル滝ホテルがあり、1910年に木材王エド・ローズによって建設されました。ホテルは今日まで運営されており、1976年にその歴史的価値から国家歴史登録財に登録されました。ケトル滝へは、夏はボートでのみアクセス可能です。ここは、アメリカ合衆国が南からカナダを眺められる数少ない場所の一つです。

外部リンク

国立公園局：ボエジャーズ国立公園
国立公園局：ボエジャーズ国立公園の地図
ボエジャーズ国立公園協会
ボエジャーズ国立公園の写真 - Terra Galleria
* ボエジャーズ国立公園 (NASA Earth Observatory)

もう一度検索