ボグダン・ボグダノヴィッチ
ボグダン・ボグダノヴィッチ(Bogdan Bogdanović)は、
1992年8月18日、
セルビアの
ベオグラード出身のプロ
バスケットボール選手です。現在は
NBAの
アトランタ・ホークスに所属し、
シューティングガードとして活躍しています。
ヨーロッパ時代
ボグダノヴィッチは、2010年9月に
KKパルチザンでプロとしてのキャリアをスタートさせました。
セルビア国内リーグや
ABAリーグで着実に成長を遂げ、その才能はすぐに注目を集めるようになりました。パルチザンでは優勝も経験し、若手有望株としての地位を確立します。
2014年7月には、トルコリーグ(TBL)の強豪フェネルバフチェ・ユルケルと契約。ここではTBLだけでなく、
ユーロリーグでも目覚ましい活躍を見せ、数々の賞を受賞しました。特に2016-17シーズンには、
ユーロリーグでチームを優勝に導くという大きな功績を残しています。
ボグダノヴィッチは
2014年のNBAドラフトで、
フェニックス・サンズから27位で指名を受けました。その後、彼の交渉権は、
2016年のNBAドラフト開催日に
サクラメント・キングスへとトレードされます。キングスはマーキース・クリスの交渉権とのトレードで、ヨルゴス・パパヤニスとスカル・ラビシーレの交渉権と共にボグダノヴィッチを獲得しました。
2017年6月29日、キングスと3年2700万ドルで正式に契約。同年10月23日の
フェニックス・サンズ戦で
NBAデビューを果たし、12得点を記録しました。
2018年2月16日には、
ライジング・スターズ・チャレンジにワールドチームの一員として出場。26得点、6アシストを記録する活躍を見せ、チームを155-124での勝利に導き、自身もMVPに選ばれるという栄誉に輝きました。
2020年11月、キングスはドンテ・ディヴィンチェンゾ、D・J・ウィルソン、
エルサン・イルヤソバとの
サイン・アンド・トレードで、ボグダノヴィッチとジャスティン・ジェームズを
ミルウォーキー・バックスへ放出することを試みました。しかし、このトレードは、
NBAがボグダノヴィッチとその代理人がフリーエージェントに関するルールに違反した疑いがあるとしてバックスを調査したことで破談となりました。バックスはこの状況に失望し、トレードを断念。調査の結果、バックスは2022年のドラフト2巡目指名権を剥奪される処分を受けました。ボグダノヴィッチ本人はこの件について「トレードについて知らされておらず、キングスに裏切られたと感じた」と述べています。
その後、2020年11月24日に
アトランタ・ホークスと4年総額7200万ドルで契約。ホークスでの活躍が期待されています。2023-24シーズンには、12月12日の
デンバー・ナゲッツ戦でキャリアハイとなる10本の3ポイントシュートを成功させ、40得点を記録しました。さらに、2024-25シーズンの12月6日の
ロサンゼルス・レイカーズ戦では、3ポイントシュートを成功させ、2023年3月17日のゴールデンステート・ウォリアーズ戦から100試合連続で3ポイントシュートを成功させるという
NBA史上4人目の快挙を達成しました。
ボグダノヴィッチは、
セルビア代表としても国際舞台で活躍しています。2011年にはU-19世界選手権に出場し、銀メダルを獲得。2013年からはフル代表に招集され、
2014年FIBAバスケットボール・ワールドカップ、
2016年リオデジャネイロオリンピックでも銀メダルを獲得しています。
チームメイト
2016-17シーズンにフェネルバフチェ・ユルケルで
ユーロリーグ優勝を経験した際のチームメイトには、
エペイ・ウドゥ、
アンソニー・ベネット、
ヤン・ヴェセリー、
ペロ・アンティッチ、ルイージ・ダトメといった元
NBA選手がいました。