ボブ・バックランド

ボブ・バックランド

概要

ボブ・バックランド（本名：ロバート・ルイス・バックランド）は、1949年8月14日に生まれたアメリカ合衆国のプロレスラーで、ミネソタ州プリンストンが出身地です。1978年から1983年までWWFヘビー級王者として知られ、日本では「ニューヨークの帝王」や「超新星」と呼ばれることもありました。

来歴

バックランドは1971年にノースダコタ大学在学中にNCAAレスリング選手権で優勝し、レスリングの腕前を証明しました。卒業後、ミネアポリスでエディ・シャーキーの指導を受け、1973年にNWAのトライステート地区でプロレスデビューを果たしました。1974年にはテキサス州アマリロに移り、そこでNWAウエスタン・ステーツ・ヘビー級王座を獲得しました。

初来日は同年の7月で、外国人選手からも高く評価されていたシリーズに参加しました。以降、NWAの主要テリトリーを転戦し、1975年にはジョージア・チャンピオンシップ・レスリングにてタッグタイトルを獲得。その後、ミズーリ州セントルイスではハーリー・レイスを下し、ミズーリ・ヘビー級王座も手に入れました。

1976年からWWFに参戦し、徐々に知名度を上げ、1978年にはマディソン・スクエア・ガーデンでスーパースター・ビリー・グラハムに勝利し、WWWFヘビー級王座を獲得、その後、WWFに名称変更されてからも多くのチャレンジャーを迎える強者としてその名を馳せました。

王座時代においてもバックランドは、AWAやNWAとの王座統一戦でも活躍し、特に1979年のNICボックウィンクルとの対戦は有名です。それに留まらず、日本の新日本プロレスにも数回参戦し、アントニオ猪木との対戦なども印象に残っています。

1983年12月、アイアン・シークに敗れ王座を失って以降もWWFに残留し、様々な選手と戦いましたが、最終的にはWWFを離脱。1984年にはAWAやNWAの団体へ参加しました。その後、1990年代には日本のUWFやWWFに再び参加し、リングに立つ姿を見せました。

2013年にはWWE殿堂入りを果たし、今でも時折WWEの番組に登場しています。バックランドはレスリング技術が高く、そのストレートな人柄でも知られており、純朴な性格は多くのファンに評価されています。

人物

バックランドのレスリングスタイルは、その鍛え抜かれた肉体と高い技術に起因しています。多くのレスリングファンに愛され続ける彼は、スタン・ハンセンなどの同僚からも「愛すべき人物」と呼ばれるほどの人柄を持っています。また、その練習熱心な姿勢も称賛され、技術を磨き続ける姿勢が彼のキャリアを支えました。「チキンウィングフェイスロック」や「ジャンピング・パイルドライバー」といった得意技でも知られています。

主な獲得タイトル

• - NWAウエスタン・ステーツ・ヘビー級王座：2回
• - NWAミズーリ・ヘビー級王座：1回
• - WWFヘビー級王座（WWWFヘビー級王座も含む）：3回
• - WWFタッグ王座：1回
• - WWE殿堂：2013年度
• - MSGタッグ・リーグ戦優勝：1回
• - WAR世界6人タッグ王座：1回

ボブ・バックランドは、プロレス界においてその存在感と技術で多くのファンに愛され続けています。

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