ボロ駅

ボロ駅について

ボロ駅（ボロえき、英語：Borough tube station）は、イギリス・ロンドンのサザーク・ロンドン特別区に位置する地下鉄の駅です。この駅はノーザン線のエレファント＆キャッスル駅とロンドン・ブリッジ駅の間にあり、トラベルカード・ゾーン1に含まれています。ボロ駅の入口はボロ・ハイ・ストリートとマーシャルシー・ロードの交差点にあります。

駅の歴史

ボロ駅は1890年の12月18日に開業し、これは世界初のシールド工法を使用した地下鉄の駅としての一つです。その開業時は、シティ・アンド・サウス・ロンドン鉄道（City and South London Railway、C&SLR）の駅として存在し、1920年代にはトンネル内径の拡大工事に伴う改築が行われています。

当駅の開業当初の駅舎は、近隣にあるケニントン駅と非常に似ていましたが、どちらの駅も現在では初期の建物は残されていません。また、両駅の地下構造も似ていましたが、ケニントン駅は後の改造で開業当初の特徴が失われています。ボロ駅では北行のホームがエレベーターで直接アクセスできる一方、南行のホームは北行ホームの直下に位置し、狭い階段を使わなければならないのが特徴です。

この駅の開業当初の壁面は、後の改築により様々な機材に覆われ、現在では目にすることができなくなっていますが、ケニントン駅の南行ホームには当時の構造がいまだ残されています。さらに、ボロ駅はセントラル・アンド・サウス・ロンドン鉄道の開業時には北側の終点でありましたが、その後の延伸が行われ、キング・ウィリアム・ストリート駅へとつながりました。しかし、1900年にその区間は廃止され、以来ロンドン・ブリッジ駅およびムーアゲート駅へとルートが変更されました。この廃止された旧ルートは、ロンドン・ブリッジ駅付近で現在の路線に接近しており、同駅の南行ホームの換気口からその痕跡を垣間見ることができます。

第二次世界大戦の時期には、この廃止された区間がサザーク・ボロ・カウンシルによって防空壕として利用され、1940年6月24日から1945年5月7日までの間、ボロ・ハイ・ストリートの沿道に6箇所の入り口が設けられました。この歴史を物語る銘板が駅内に残されています。

バス路線

ボロ駅の周囲には多くのバス路線が運行されています。具体的には、ロンドンバスの21、35、40、133、343、C10に加え、深夜バスのN21、N35、N133、N343が当駅を経由しています。

参考文献

• - ロンドン交通博物館の画像アーカイブでは、改築後のボロ駅の1925年の写真を含む貴重な資料を設定しています。

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