ボーンフィッシュ (SS-223)

ボーンフィッシュ（USS Bonefish, SS-223）

アメリカ海軍の潜水艦であるボーンフィッシュは、ガトー級潜水艦の12番艦です。この艦の名前は、ソトイワシ科に属する大型の回遊魚に由来しています。また、戦後14年を経て、バーベル級潜水艦の3番艦として第二代ボーンフィッシュ（SS-582）が就役しています。

艦歴

1942年6月25日、コネチカット州グロトンにあるエレクトリック・ボート社で起工され、1943年3月7日に進水しました。艦長にトーマス・W・ホーガン少佐が指揮をとり、同年5月31日に正式に就役しました。艦の初期訓練はニューロンドンやロードアイランド沖で実施され、7月23日に太平洋へ向けて出航し、8月30日にオーストラリアのブリスベンに到着しました。そこでの訓練を経て、ボーンフィッシュはさらなる活動を開始しました。

第1の哨戒（1943年9月 - 10月）

ボーンフィッシュは1943年9月16日に最初の哨戒任務を開始し、「ビルフィッシュ」や「ボーフィン」とともにウルフパックを組んで南シナ海に向かいました。9月25日には、輸送船団を発見し、その中の輸送船「霧島丸」を撃沈することに成功しました。後続の攻撃でも多くの船舶を攻撃し、初の戦果を挙げました。

その後の行動でも輸送船「鹿島丸」や「五十鈴川丸」に重傷を与えるなど目覚ましい成果を上げながら10月21日にフリーマントルに帰還しました。

第2の哨戒（1943年11月 - 12月）

1943年11月22日、ボーンフィッシュは再び出港し、セレベス海方面での任務に従事しました。訓練中に捕虜を乗せた「すゑず丸」を撃沈し、悲劇的な結果を招く一方で、さらなる敵艦を追撃しました。

第3の哨戒（1944年1月 - 3月）

1944年1月12日、ボーンフィッシュは3回目の哨戒を実施。この頃は敵の輸送船団を観察しながらの動きが続きましたが、戦果には恵まれませんでした。

第4の哨戒（1944年4月 - 5月）

4月13日、ボーンフィッシュは再びセレベス海方面に進出し、輸送船団への攻撃を行いました。深度潜航を駆使した攻撃でいくつかの敵艦に重傷を与え、その後の作戦で2隻の輸送船を撃沈する成功を収めました。

第5の哨戒（1944年6月 - 8月）

1944年6月25日からの5回目の哨戒では、フィリピン海域で数多くの攻撃を行い、小型船を撃沈する一方で、潜水艦部隊との連携を見せる結果となりました。

第6の哨戒（1944年9月 - 10月）

9月5日、ボーンフィッシュは再びフィリピン方面へ向かい、敵艦隊の動向を探る任務を果たしました。この哨戒では、数隻の護衛艦を伴ったタンカーを攻撃し、さらなる戦果を上げました。

第7の哨戒（1945年3月 - 5月）

各地での接触は少なかったものの、その中で日本人パイロットの救助を行う任務も果たしました。

最後の哨戒（1945年5月 - 6月）

1945年5月28日、ボーンフィッシュはバーニー作戦に参加。その中的で輸送船「牡鹿山丸」を発見し、雷撃により撃沈しました。最終的に、任務の途中で連絡が途絶え、ボーンフィッシュの行方は不明となりました。

ボーンフィッシュの最期

6月19日、艦は「坤山丸」を撃沈。その後、近くで訓練中の海防艦によって反撃を受け、最期を迎えました。ボーンフィッシュは、アメリカ海軍の歴史において7つの従軍星章を受章し、その功績は高く評価されています。彼女の存在は、第二次世界大戦において重要な役割を果たしました。

もう一度検索