ポートランド国際空港

ポートランド国際空港の概要

ポートランド国際空港（PDX）は、アメリカ合衆国オレゴン州ポートランドに位置する重要な国際空港です。市街地の北東に約10kmの距離にあり、北側には美しいコロンビア川が流れています。この空港はオレゴン州内で最大の規模を誇り、州内の旅客と航空貨物の約90%を処理しています。国内の航空便に加え、北アメリカ、アジア、ヨーロッパへの国際便も運航されており、かつては東京国際空港への直行便も存在しましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で一時運休しています。空港の入口は東側にあり、事務所や小売店、ホテルなどの商業施設が周囲に広がっています。

ターミナル設備

ポートランド国際空港には、1つのターミナルビルがあり、そこに4つのコンコース（B、C、D、E）が接続しています。ターミナルの形状はH型をしています。コンコースB/CとD/Eはそれぞれターミナルの反対側に配置されており、 セキュリティチェックポイントへの移動にはシャトルバスが利用されています。これにより、明瞭なアクセスと流れるような乗客の移動が確保されているのです。

貨物便と主な就航航空会社

空港は貨物便も利用されており、フェデックス・エクスプレス、UPS航空、アマゾン・エア、DHLアビエーションなどの大手配送企業が就航しています。また、キャセイパシフィック航空やAirborne Expressなども利用されています。これにより、ポートランド国際空港は物流のハブとしても機能しているのです。

アクセス情報

空港へのアクセスは非常に便利で、Trimet Maxレッドラインが直接ターミナルに乗り入れています。さらに、乗合シャトルバンも利用できるため、空港への移動がスムーズに行えます。これにより、ビジネスや観光で訪れる人々にとって、ポートランド国際空港はアクセスが良好な拠点となっています。

過去の入国審査問題

過去には、INSによる入国審査の拒否率が特に高かったことが問題視され、その結果、空港責任者の解任を求める動きが見られました。デルタ航空が2000年に発表した成田便と名古屋便の移転決定にも、この問題が影響を与えた可能性が指摘されています。

セキュリティとトラブル

テロ対策として、搭乗手続きエリアには全身スキャナーが設置されています。この装置に対して抗議行動を行った男性が逮捕される事件もあり、空港の安全対策は常に厳しく見守られています。

事故の発生

最近では、2024年1月5日にアラスカ航空1282便が、ポートランド発オンタリオ行きの便で離陸後に非常用ドアが飛び出すという事故が発生しました。乗員と乗客177名は幸いにも無事でしたが、1名が病院に運ばれました。事故機は新造機であるにもかかわらず、運航が一時停止されました。このようなトラブルが、航空業界の安全確保の重要性を再認識させる出来事となりました。

ポートランド国際空港は、オレゴン州の交通の中心として多くの人々に利用され、その機能性と利便性から今後も重要な役割を果たしていくことでしょう。

もう一度検索