マイクロソフト支援技術ベンダプログラム

マイクロソフト支援技術ベンダープログラム（MATvp）とは

マイクロソフト支援技術ベンダープログラム（MATvp）は、マイクロソフトが推進する、障碍を持つ人々がコンピュータをより使いやすくするための「支援技術」の向上と発展を目的としたプログラムです。このプログラムは、世界中で展開され、支援技術の開発者やシステムインテグレーターなどをサポートしています。

プログラムの概要

マイクロソフトは、オペレーティングシステムをはじめとするソフトウェア開発において、アクセシビリティへの配慮を重視しています。これは企業の社会的責任の一環として位置づけられており、障碍を持つ人々がコンピュータを快適に利用できる環境を整備することを目標としています。

このプログラムでは、「支援技術」を「障碍や機能的な制限を持つ人々がコンピュータを有効に使うことを支援する技術」と定義しています。具体的には、視覚障害者向けのテキスト読み上げソフトのようなソフトウェアや、ユーザーインターフェースに工夫を凝らしたハードウェアなど、多岐にわたる技術が含まれます。

MATvpは、これらの支援技術製品の開発をサポートするために、マイクロソフトから技術情報を提供したり、プログラム参加機関と共同で開発や営業活動を行ったりします。特にMicrosoft Windowsシリーズ上で動作する支援技術製品の開発を支援しており、より多くの人々がテクノロジーの恩恵を受けられるように取り組んでいます。

プログラムの沿革

MATvpは、Microsoft Windows Vistaの発売に合わせて発足しました。当初は参加機関が少なかったものの、その後、Microsoft Windows 7の発売時には25機関にまで増加しました。現在では、大手企業や大学の研究機関、NPO法人など、多種多様な機関が参加しています。

日本における参加機関

日本においても、多くのシステムインテグレーターや大学などの研究機関がMATvpに参加しています。以下はその一部です。

アイネット株式会社
株式会社アメディア
アライド・ブレインズ株式会社
株式会社エーアンドエム
有限会社エクストラ
NECパーソナルプロダクツ株式会社
クリエートシステム開発株式会社
ケージーエス株式会社
株式会社高知システム開発
特定非営利活動法人サイエンス・アクセシビリティ・ネット
静岡県立大学
JOHNAN株式会社
株式会社スカイフィッシュ
有限会社ストラトゲイト
「できマウス。」プロジェクト
テクノツール株式会社
東京大学先端科学技術研究センターバリアフリー系
株式会社ナレッジクリエーション
日本アイ・ビー・エム株式会社
HeartyLadder Labo.
株式会社日立ケーイーシステムズ
株式会社日立製作所
富士通株式会社
特定非営利活動法人みんなのICT
株式会社ユニプラン
株式会社両備システムソリューションズ

関連情報

このプログラムに関連する情報として、以下の分野や概念が挙げられます。

アクセシビリティ
コンピュータアクセシビリティ
人間工学
マルチモーダル・アクセシビリティ
ユーザビリティ
ユニバーサルデザイン
リハビリテーション法第508条

外部リンク

マイクロソフト アクセシビリティ : 支援技術ベンダ (開発者、開発企業) 様のためのプログラムについて - マイクロソフトの公式サイト。


MATvpは、障碍を持つ人々がテクノロジーを最大限に活用できるよう、その環境を整備し、よりインクルーシブな社会の実現に貢献しています。

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