マイネルアワグラス

マイネルアワグラスは、2004年5月1日に生まれた日本の競走馬です。2008年のシリウスステークスを制覇したことで知られています。馬名の由来は、冠名の「マイネル」に「砂時計」を意味する「アワグラス」を組み合わせたものです。サラブレッドクラブ・ラフィアンの所有馬として、2800万円（100口）で募集されました。

2006年9月、中山競馬場の芝1800m戦でデビュー。柴田善臣騎手が騎乗し2番人気に支持されたものの、9着と敗れました。その後、2戦は3着、2着と惜敗しましたが、12月の未勝利戦で初勝利を挙げます。しかし、その後は伸び悩み、2勝目は翌2007年5月まで待つことになりました。

2007年7月、大井競馬場で行われたジャパンダートダービー（JpnI）に出走し、初の重賞挑戦となりました。結果はフリオーソの4着に終わります。秋には、準オープン競走の赤富士特別、北総ステークスを連勝し、力をつけてきました。

2008年10月、シリウスステークス（GIII）に出走。吉田稔騎手を迎え、6番人気ながらも直線で鋭く伸び、1番人気のワンダースピードをクビ差で抑え、重賞初制覇を成し遂げました。続くブラジルカップでは1番人気に支持され、中団から抜け出し2連勝。さらにベテルギウスステークスでは3着と好走を続けました。

2009年は門松ステークスで2着、平安ステークス（GIII）で6着、ダイオライト記念（JpnII）で2着と、重賞戦線で活躍を見せます。その後、休養を挟んでブリーダーズゴールドカップ（JpnII）に出走しましたが5着に終わります。連覇を目指したブラジルカップでは3着、ベテルギウスステークスでは6着、名古屋グランプリ (JpnII) では3着という結果でした。

2010年は川崎記念（JpnI）で5着、アルデバランステークスで3着。ダイオライト記念（JpnII）では再び2着となりました。その後、日経賞では芝レースに挑戦しましたが9着と敗退。ブリーダーズゴールドカップ（JpnII）では3着。しかし、その後はシリウスステークスで5着、ブラジルカップで10着、ベテルギウスステークスで5着、名古屋グランプリ (JpnII) で4着と、苦戦が続きました。

2011年は佐賀記念 (JpnIII) で7着、マーチステークス (GIII) で12着と精彩を欠いていましたが、ブリリアントステークスでは10番人気ながら3着と好走を見せました。東海ステークス (GII) では13着。その後、休養を挟んでステイヤーズステークス (GII) に出走しましたが10着。年末の名古屋グランプリ (JpnII) では3着に入りました。

2012年は川崎記念（JpnI）で4着、佐賀記念 (JpnIII) では3着と好走を見せるも、マーチステークス (GIII) では12着。ブリリアントステークスでは4着。その後、シリウスステークスで12着、ブラジルカップで6着に終わりました。

2013年、平安ステークス11着を最後に5月24日付けで競走馬登録を抹消され、引退しました。引退後は千葉県のエバーグリーンホースガーデンで乗馬となり、2018年11月からは福島県南相馬市のKOWATAで繋養されています。2019年から引退名馬繋養展示事業の対象となり、2020年には南相馬市ふれあい牧場に移動しました。

主な兄弟馬には、フラワーカップを制したマイネヌーヴェル、中山グランドジャンプを制したマイネルネオス、京成杯、弥生賞を制したマイネルチャールズがいます。マイネルアワグラスは、ダートを中心に息の長い活躍を見せ、多くのファンに愛された競走馬でした。

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