マウロ・ボセーリ

マウロ・ボセーリ：南米を席巻したストライカーの軌跡

マウロ・ボセーリ（Mauro Boselli, 1985年5月22日 - ）は、アルゼンチン・ブエノスアイレス出身の元サッカー選手。アルゼンチン代表としてもプレーし、現役時代のポジションはフォワードでした。

プロとしての出発と苦悩

2003年、ボカ・ジュニアーズでプロデビュー。しかし、当時はマルティン・パレルモやロドリゴ・パラシオといった強力なライバルがいたため、出場機会は限られていました。2005-06シーズンには、スペインのマラガCF Bチームへ活躍の場を求めますが、翌年にはボカへ復帰。それでもレギュラー定着は叶いませんでした。

コパ・リベルタドーレス得点王

2008年、エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタへ移籍。すると、才能が開花し1年目から13試合で7ゴールを記録。2009年のコパ・リベルタドーレスでは、準決勝で重要な先制点を挙げ、決勝では決勝ゴールとなるヘディングシュートを叩き込み、チームを優勝に導きました。自身も大会得点王に輝き、その名を南米に轟かせました。

世界への挑戦と帰還

2010年夏、イングランドのウィガン・アスレティックFCへ移籍。しかし、ウィガンのサッカーにフィットできず、ジェノアへのレンタル移籍を経験。その後もレンタル生活を送ることになります。2013年6月には、リーガMXのクラブ・レオンへ移籍。ここでは、6シーズンで105得点を記録し、クラブの歴代2位の記録を打ち立てました。その後、コリンチャンスやセロ・ポルテーニョを経て、2022年1月にエストゥディアンテス・デ・ラ・プラタへ復帰しています。

アルゼンチン代表としての活躍

2005年には、U-20アルゼンチン代表として南米ユース選手権とFIFAワールドユース選手権に出場。2009年9月には、アルゼンチンA代表デビューを果たしました。2011年6月1日のナイジェリアとの親善試合では、PKを決め代表初得点を記録しています。

獲得タイトル

数々のクラブでタイトルを獲得。

ボカ・ジュニアーズ
コパ・スダメリカーナ (2004)
コパ・リベルタドーレス (2007)

エストゥディアンテス
コパ・リベルタドーレス (2009)
コパ・アルヘンティーナ (2023)

ウィガン・アスレティック
FAカップ (2013)

クラブ・レオン
リーガMX (2013A, 2014C)

SCコリンチャンス・パウリスタ
カンピオナート・パウリスタ (2019)

セロ・ポルテーニョ
リーガ・パラグアージャ (2021)

個人としても、コパ・リベルタドーレス得点王、アルゼンチン1部リーグ得点王、リーガMX得点王など、数々のタイトルを獲得しています。

マウロ・ボセーリは、その得点能力と勝負強さで、多くのファンを魅了したストライカーでした。

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