マカダミア

マカダミアナッツとは

マカダミアナッツは、ヤマモガシ科の常緑樹であるマカダミア（学名: Macadamia integrifolia）の殻果です。原産地はオーストラリアで、食用として世界中で親しまれています。別名クイーンズランドナッツとも呼ばれます。

名称の由来

マカダミアという名前は、ドイツ出身のオーストラリア植物学者フェルディナント・フォン・ミュラーが、友人のスコットランド人化学者ジョン・マカダムにちなんで命名しました。

特徴

食感と風味: 歯ごたえはもろめで、しっとりとした独特の食感が特徴です。味は淡白で、様々な料理やお菓子に利用できます。
栄養価: 脂質を豊富に含みますが、コレステロールは含まれていません。オレイン酸やパルミトレイン酸などの不飽和[[脂肪酸]]が主成分です。
用途: そのまま食べるのはもちろん、パーム油と食塩で味付けしたり、チョコレートで包んだり、砕いてクッキーやケーキの材料としても使用されます。また、圧搾して採った油は、食用油やアロマセラピーのキャリアオイルとしても利用されます。
非常用照明: 含有脂質率が高いため、主生産地のハワイ州では砕いたマカダミアナッツを非常用の照明に使うことがあるそうです。

栽培の歴史

原産地: オーストラリアのクイーンズランド州が原産です。先住民族アボリジニの間では、古くから食用とされていました。
商業栽培の始まり: 1858年に最初の農園が作られ、1892年にハワイ王国に持ち込まれました。ハワイでは、1921年から品種改良の研究が始まり、20年の歳月をかけて商品化に成功しました。
ハワイでの発展: ハワイ州政府の免税措置などにより、1950年代末には作付け面積がパイナップル、コーヒー、サトウキビを抜き、ハワイの代表的な農産品としての地位を確立しました。
チョコレートとの出会い: 日系アメリカ人のマモル・タキタニが、マカダミアナッツとチョコレートの相性の良さに着目し、チョコレートで包んだ製品を開発したところ、爆発的な人気を博しました。これが、現在も人気の高いハワイアンホースト社製のチョコレートです。

生産地

マカダミアナッツの生産量は世界で約2万トン。そのほとんどがオーストラリア産とハワイ産です。ハワイ島、マウイ島、カウアイ島などに大農園があります。ハワイでは、1970年代以降、不動の人気を誇る特産品として、塩味のナッツやチョコレートで包んだマカダミアナッツチョコレートが土産物として親しまれています。

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