マックボンボン

マックボンボンの歴史とその影響

マックボンボンは、かつて志村けんがザ・ドリフターズの付き人として活動していた頃に結成されました。彼と井山淳が1971年に結成したこのコンビは、当初「チャーミングコンビ」という名称で活動を始めました。しかし、師匠のいかりや長介からの指摘により、その名は改められました。

デビューと初期の活動

1972年5月、小柳ルミ子のショー『小柳ルミ子ショー』でデビューしたマックボンボンは、独自の身体を使ったネタで視聴者の注目を浴びました。特に、志村が井山に足でツッコミを入れるシーンは、コント55号からの影響を受けたことが伺えます。これにより彼らは多くの著名なアーティストの前座も務めるようになり、舞台でのパフォーマンスが話題となりました。

志村は、マックボンボンでの活動の合間に良いアイデアを考えるために、若松町の銭湯で練習を行っていました。この頃、志村は年齢を1歳多く言っていたと言われていますが、彼の努力は後に彼の成功に繋がります。

レギュラー番組とその苦境

1972年10月には、初めてのレギュラー番組『ぎんぎら!ボンボン!』で司会を務めることが決まりましたが、知名度が乏しかったため、視聴率が伸びずに番組は早期に打ち切られることとなります。この経験は志村と井山にとって大きな試練で、井山はその後失踪し、結果的にコンビは自然消滅の運命を辿ることになります。

その後、志村はドリフの付き人の一人であった福田正夫を新しい相方として迎えることにします。この新生マックボンボンは、再びテレビ出演を果たすものの、福田のやる気のなさから成長できず、最終的に福田は芸能界から引退し、志村は再びドリフの付き人に戻ったのです。

志村けんとしての活躍

志村の運命は変わり、ドリフのメンバーとして選ばれることになりました。1974年4月、その後彼は名コンビとなるべく挑戦し続け、コメディ界に大きな影響を与える存在になっていきます。志村のネタ作りの才能や努力は、同時期の仲本工事からも「志村はやる気があった」と肯定されており、周囲からの評価を確固たるものにしました。

最後に

2019年には井山と若松町にある銭湯の女将が出演し、彼の消息を伝えるエピソードが報道されました。マックボンボンとしての活動は短命に終わったものの、志村のコメディ精神は後のキャリアにおいても生き続け、彼の成功を築く礎となったのです。マックボンボンは、志村けんが大きな舞台へと進む第一歩だったと言えるでしょう。

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