マット・クラーク (野球)

マシュー・クラーク：日米を跨いだ強打者

マシュー・テリー・クラーク（Matthew Terry Clark）は、1986年12月10日、アメリカ合衆国カリフォルニア州ウェストコビーナで生まれました。父は元メジャーリーガーのテリー・クラークで、親子二代でプロ[[野球選手]]として活躍しています。

プロ入り前

2007年のMLBドラフトでピッツバーグ・パイレーツから28巡目で指名を受けましたが、契約には至りませんでした。その後、2008年のMLBドラフトでサンディエゴ・パドレスから12巡目で指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。

パドレス傘下時代

パドレス入団後、2011年と2012年にはスプリングトレーニングに招待選手として参加。2011年にはグアダラハラパンアメリカン競技大会のアメリカ合衆国代表にも選出されました。

中日ドラゴンズ時代

2013年、中日ドラゴンズに入団。アロンゾ・パウエルの推薦によるものでした。開幕戦では「6番・一塁手」として先発出場。主に3・5・2番を打ち、132試合に出場し、チーム最多の25本塁打を記録しました。しかし、打率.238、130三振と、リーグワーストの記録も残し、翌年の契約は結ばれませんでした。

メッツ傘下時代

2014年、ニューヨーク・メッツとマイナー契約を結び、AA級でプレーしました。67試合で10本塁打、46打点、打率.297の成績を残し、FAとなりました。

ブルワーズ時代

2014年7月、ミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結び、AAA級を経て、9月にはメジャー初昇格を果たしました。9月2日のカブス戦でメジャーデビュー。その後、初安打、初本塁打も記録しましたが、2015年はAAA級で過ごし、メジャー昇格は果たせず、FAとなりました。

メキシカンリーグ時代とオリックス時代

2016年、シカゴ・カブスとマイナー契約を結びましたが、開幕前にFAとなりました。その後、メキシカンリーグのチームと契約しましたが、短期間でFAに。2016年5月にはオリックス・バファローズと契約しましたが、11試合の出場にとどまり、シーズンオフに自由契約となりました。

メキシカンリーグ復帰とその後

2017年以降はメキシカンリーグでプレーし、複数のチームを渡り歩きました。2019年にはWBSCプレミア12のメキシコ代表にも選出されています。2022年に一度引退を発表しましたが、現役復帰し、2023年のエキスパンションドラフトでケレタロ・コンスピレーターズから指名を受け、2024年からプレーすることが決まりました。

選手としての特徴

クラークはマイナーリーグで4年連続20本塁打を記録した長打力が魅力です。選球眼も平均レベルですが、ミート力に欠けるため三振が多い傾向があります。典型的なプルヒッターであり、2013年の25本塁打のうち、左方向への打球はわずか1本でした。守備では一塁手として安定したプレーを見せています。

人物

2013年、日本での薬物問題が発覚しましたが、最終的には残留となりました。この問題は、常用していた薬に覚せい剤の一種であるアンフェタミンが含まれている可能性があったため、警察の捜査が行われたものでした。検査の結果、アンフェタミンの成分は検出されませんでした。

詳細情報

NPB初出場: 2013年3月29日、対横浜DeNAベイスターズ戦
NPB初安打・初打点: 同上
NPB初本塁打: 2013年4月6日、対読売ジャイアンツ戦

背番号
60（2013年 - 2014年）
44（2016年）
23（2019年 - 2021年）

登場曲
「Nias in Paris」Jay Z&Kanye West（2013年）

代表歴
アメリカ合衆国代表（2011年パンアメリカン競技大会）
* メキシコ代表（2019年WBSCプレミア12）

マシュー・クラークは、アメリカ、日本、メキシコと、様々な野球リーグでプレーした経験豊富な選手です。その長打力は多くのファンを魅了し、記憶に残る選手として活躍しています。

もう一度検索