マット・コフラー

マット・コフラー（Matt Kofler、1959年8月30日 - 2008年12月19日）は、ワシントン州ロングビュー出身のアメリカンフットボール選手でした。NFLのバッファロー・ビルズ、インディアナポリス・コルツでクォーターバック（QB）としてプレーしました。

大学時代

コフラーは、サンディエゴメサカレッジで1978年、1979年とプレーした後、1980年にサンディエゴ州立大学へ転校しました。4年次の1981年には、ダグ・スコービルHCの指導の下で大きく成長。コロラド州立大学との試合ではパス成功率67%を記録し、その週のパス記録となる359ヤードを獲得しました。続くオクラホマ州立大学戦でもパス成功率64%で勝利し、チームは連勝を飾りました。ニューメキシコ大学、アイオワ州立大学にも勝利し、開幕から4連勝。しかしその後、オフェンスラインが相手ディフェンスに苦戦し、思うようなプレーができなくなり、ブリガムヤング大学、ハワイ大学、ユタ大学、ワイオミング大学に敗れて4勝4敗となりました。その後、UNLV、テキサス大学エルパソ校に勝利し、6勝4敗で日本で行われる空軍士官学校とのミラージュボウルに臨みました。

シーズン終盤の10試合が終わった時点で、コフラーはNCAA1部校のパス部門で8位、トータルオフェンス部門では1試合平均313.3ヤードを獲得し、ブリガムヤング大学のジム・マクマーンに次いで2位につけていました。ミラージュボウルでは、前半30分のうち20分58秒ボールを支配し、第2Qには2本のTDパスを成功させるなど、297ヤードを獲得して16-0とリードしましたが、後半は無得点に終わり、16-21で敗れました。コフラー自身は敢闘賞に選ばれました。この年、コフラーはオフェンスのプレー回数で594回を記録し、16年ぶりにNCAA記録を更新、オールアメリカンに選出されました。

プロ時代

1982年のNFLドラフトで、コフラーは2巡目にAFC東地区のバッファロー・ビルズに指名されました。ビルズでは1984年まで3シーズン、ジョー・ファーガソンの控えQBとして過ごしました。1985年には、当時同地区だったインディアナポリス・コルツに移籍。カンザスシティ・チーフス戦で先発出場しましたが、パス12回中わずか2回成功、12ヤードの獲得にとどまり、後半からはマイク・ペイゲルと交代しました。

引退後

2006年からサンディエゴメサカレッジのヘッドコーチを務めていましたが、2008年、シーズン最後の6試合は健康を害してチームを離れました。同年12月19日、カリフォルニア州エルカホンにて49歳で亡くなりました。メサカレッジのアスレティックディレクターによれば、コフラーは亡くなる前の夏に体重を大きく減らしていたということです。

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