マット・ドミンゲス (野球)

マシュー・ドミンゲス：MLBとNPBを渡り歩いたスラッガーの軌跡

マシュー・スコット・ドミンゲス（Matthew Scott Dominguez, 1989年8月28日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の元プロ野球選手。右投右打で、主に三塁手、一塁手として活躍しました。

プロ入り前

高校時代は、後にMLBで活躍するマイク・ムスタカスとチームメイトでした。当時、ドミンゲスは三塁、ムスタカスは遊撃を守り、鉄壁の二遊間を形成していました。

MLBでのキャリア

2007年のMLBドラフトでフロリダ・マーリンズから1巡目（全体12位）で指名され、プロ入りを果たしました。この年のドラフトでは、後に大スターとなるマイク・スタントンも2巡目で指名されています。マイナーリーグでは、優れた三塁守備が評価される一方で、打撃では期待されたほどの成績を残すことができませんでした。

2011年9月6日、ニューヨーク・メッツ戦で代打としてメジャーデビューを果たしました。

2012年7月4日、カルロス・リーとのトレードでロブ・ラスムッセンと共にヒューストン・アストロズへ移籍。8月31日のシンシナティ・レッズ戦で、マイク・リークからメジャー初本塁打を放ちました。

2013年には三塁のレギュラーポジションを獲得し、152試合に出場。打率は.241、出塁率はリーグワースト2位の.286でしたが、21本塁打・77打点を記録し、持ち前のパワーを発揮しました。守備面では、リーグ最多タイの16失策を犯したものの、守備防御点は＋8を記録しました。5月11日のテキサス・レンジャーズ戦では、ダルビッシュ有から1試合2本塁打を放つ活躍を見せました。

2014年もレギュラーとして自己最多の157試合に出場しましたが、攻守ともに精彩を欠きました。

2015年は、新加入のルイス・バルブエナに三塁の定位置を奪われ、開幕からAAA級でプレー。6月8日にDFAとなりました。

その後、ミルウォーキー・ブルワーズ、トロント・ブルージェイズと渡り歩きましたが、メジャーでの出場機会は限られました。

2016年12月12日、ボストン・レッドソックスとマイナー契約を結びましたが、メジャー昇格はなりませんでした。

千葉ロッテマリーンズ時代

2018年、千葉ロッテマリーンズに入団。背番号は42。5月5日に一軍登録され、来日初出場を果たしました。6月上旬までは好調を維持していたものの、チームの若手育成方針もあり、出場機会が減少し、徐々に調子を落としました。最終的に、打率.190、7本塁打、16打点という成績に終わり、同年オフに契約満了となり、退団しました。

プレースタイル

マイナー時代から守備力は評価が高く、特に三塁守備は安定していました。打撃では、長打力が魅力でしたが、確実性に課題を残しました。

MLBでは、その才能を開花させることができませんでしたが、NPBでの経験を経て、新たな道へと進みました。彼の今後の活躍に期待したいです。

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