マッハライダー

マッハライダー

『マッハライダー』は、1985年に任天堂から発売されたファミリーコンピュータ用レースゲームです。開発はハル研究所が担当しました。

『F1レース』、『エキサイトバイク』に続く、任天堂のレースゲームシリーズ第3弾として登場。同時期には、任天堂VS.システムによるアーケード版も稼働していました。2007年にはWiiのバーチャルコンソールで配信が開始され、その後ニンテンドー3DS、Wii Uでも配信されました。

概要

フロントビューのレースゲームという形式は『F1レース』と同様ですが、本作では自車にマシンガンが装備されており、敵車を攻撃・破壊できます。また、クラッシュ時の演出も特徴的で、自車がバラバラに四散した後、逆再生のように復活します。

舞台は荒廃した近未来であり、ポストアポカリプスの殺伐とした世界観が特徴です。ただし、ゲーム内で背景やストーリーが明確に語られることはありません。その退廃的な雰囲気は、『北斗の拳』に似ているとも評されています。

アーケード版では、ステージクリアごとに主人公のライダーの姿が少しずつ明らかになり、最終的に女性であることが判明します。また、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズや『マリオカートWii』にも、BGMのアレンジやバイクのモチーフとして登場しています。

ゲーム内容

システム

プレイヤーはバイクを操作し、敵を回避・撃破しながらゴールを目指します。ステージはファイティングコースで全20ステージ（10ステージクリア後に追加されるものを含む）ですが、各ステージで2つのコースから選択できるため、合計40種類のコースが存在します。エンディングはなく、ステージ20クリア後はステージ1に戻ります。

モードによっては、タイム制限や燃料、残機の概念があり、ゴール前にそれらが尽きるとゲームオーバーになります。

バイクにはマシンガン、4段変速ギア、バックミラーが装備されています。バックミラーで後方からの敵車を確認し、ギアチェンジを行いながら、マシンガンで敵車を撃破してゴールを目指します。

画面上部は、得点、ギアと残弾数、バックミラーの3つのステータス表示部分に分かれています。画面下部が実際のゲーム画面で、コース上の主人公が表示されます。

ゲームモード

ファイティングコース
規定コースを走破するモード。時間制限はありません。残機制で、1面のみバイクにエネルギー制が採用されています。コースはAコースとBコースから選択可能です。
エンデュランスコース
制限時間内に規定距離を走破するタイムアタックモード。時間切れになると失速しますが、その間に規定距離を走破すればクリアとなります。機数制限はありません。
ソロコース
エンデュランスコースと同様のタイムアタックモードですが、敵車は登場せず、障害物のみのコースとなります。
デザイン
自分でコースをデザインできるエディットモード。作成したコースは、上記3つのモードでプレイ可能です。別売りのデータレコーダでコースのセーブ・ロードもできます。

ストーリー

西暦2112年。凶悪な暴徒集団によって世界は荒廃しました。マッハライダーは、生存者と新天地を求めて、マシンガンを駆使しながら荒野を爆走します。

登場キャラクター

障害物

スリップ系：水溜り、オイル、鋲、スリップゾーンなど。上を通過するとスリップします。
爆死系：ドラム缶（青・白黒）、ボンバーボール、岩石など。触れると爆死します。

敵車

「暴徒」と呼ばれるバギーカー。マシンガンまたは体当たりで破壊できます。耐久力は色によって異なり、ピンクが最も弱く、黒が最も強固です。

ピンク：オイルを撒き散らす。マシンガン1発で破壊可能。
緑：正攻法で妨害。マシンガン2発で破壊可能。
赤：オイルを頻繁に撒き散らす。マシンガン3発で破壊可能。
青：鋲を撒き散らす。マシンガン4発で破壊可能。
紫：高速で体当たりを仕掛けてくる。マシンガン2発で破壊可能。
黒：しつこく体当たりしてくる。マシンガン10発で破壊可能。

スタッフ

羽生昭夫
菅浩秋
金井誠
西田泰也
横井軍平
いけだみきお
* 音楽：金指英樹

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