マツダ・MX-30

マツダ MX-30：独創的なデザインと多様なパワートレーンが魅力のクロスオーバーSUV

マツダ MX-30は、同社が製造・販売するクロスオーバーSUVです。MAZDA3、CX-30に続くマツダの新世代商品群の1台として、2019年10月に世界初公開されました。特徴的なのは、その多様なパワートレーンです。当初は24Vマイルドハイブリッドと2.0Lガソリンエンジン搭載モデルが販売され、その後、EVモデル、そしてロータリーエンジン搭載のプラグインハイブリッドモデル「Rotary-EV」が追加されました。

デザインとパッケージング

MX-30のデザインは、マツダの魂動デザインを継承しながらも、クーペ風のシルエットと、RX-8以来となる観音開きの「フリースタイルドア」を採用することで、独特の塊感と個性を演出しています。全長と全幅はCX-30とほぼ同じですが、後方にかけて大きく傾斜したルーフラインが、スポーティな印象を与えます。インテリアは、上質な素材とシンプルながらも洗練されたデザインが特徴で、快適な車内空間を実現しています。

パワートレーン

MX-30は、ガソリンエンジン、EV、そしてロータリーエンジン搭載のプラグインハイブリッドと、多様なパワートレーンが用意されている点が大きな魅力です。

マイルドハイブリッド: 24Vのマイルドハイブリッドシステムと2.0L直列4気筒ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」を組み合わせた「e-SKYACTIV G」を搭載。燃費性能と環境性能の両立を目指しています。
EV: マツダ初の量産EVとして、独自の「e-SKYACTIV」技術を採用。モーターペダルはアクセルペダルと同等の操作感で、回生協調ブレーキによりスムーズな減速とエネルギー回生を実現しています。ステアリングホイールパドルによる変速も可能です。
* Rotary-EV: 2023年9月に日本で発売されたプラグインハイブリッドモデル。830ccのロータリーエンジンを発電機として使用し、モーターで駆動するシリーズ式を採用しています。ロータリーエンジンによる発電とバッテリーの組み合わせにより、EVモデルよりも航続距離が延長されています。マツダ車の市販車としてはルーチェロータリークーペ以来のロータリーエンジン搭載前輪駆動車となります。

グレード展開とオプション

MX-30は、基本的にはモノグレード展開ですが、メーカーオプションを組み合わせることで、価格と装備のバランスを自由に調整できる点が特徴です。当初は「ベースモデル」に加えて、複数のオプションパッケージが用意され、さらに100周年記念特別仕様車も設定されました。EVモデルについても、ベースモデルに加えて複数のオプションを設定し、顧客のニーズに対応しています。2024年10月にはグレード体系が刷新され、よりユーザーの好みに合わせた選択が可能になっています。

安全装備

MX-30は、マツダの最新の安全技術であるi-ACTIVSENSEを採用し、様々な安全機能を搭載しています。2024年10月の商品改良では、AT誤発進抑制制御の機能向上、わき見警報機能、リアシートアラートなどの追加により、安全性能がさらに強化されました。

発売から現在まで

MX-30は2019年の世界初公開以降、日本、欧州、北米などで販売されました。しかし、北米市場では2023年7月に販売終了となりました。日本市場では、マイルドハイブリッド、EV、そしてRotary-EVと、多様なパワートレーンモデルがラインナップされ、継続して販売されています。2024年10月の商品改良では、センターディスプレイの大型化、Apple CarPlayのワイヤレス接続対応、USB端子のType-C化など、使い勝手の向上も図られています。

まとめ

マツダ MX-30は、独創的なデザイン、多様なパワートレーン、充実の安全装備を兼ね備えた、魅力的なクロスオーバーSUVです。今後も、進化を続けるMX-30から目が離せません。

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