マルディグラ

マルディグラとは

マルディグラ（Mardi Gras）は、フランス語で「肥沃な火曜日」を意味し、キリスト教の暦における謝肉祭の最終日、灰の水曜日の前日にあたる祝祭日です。英語では「告解火曜日」、「懺悔の火曜日」、「パンケーキ・デイ」などとも呼ばれるシュローブ・チューズデイ（Shrove Tuesday）に相当します。

開催日

マルディグラの開催日は、毎年変動する移動祝祭日です。復活祭の日程に影響を受け、2月3日から3月9日の間に当たります。近年では、以下のような日程で開催されました。

2008年02月05日
2009年02月24日
2010年02月16日
2011年03月08日
2012年02月21日
2013年02月12日
2014年03月04日
2015年02月17日
2016年02月09日
2017年02月28日
2018年02月13日
2019年03月05日
2020年02月25日
2021年02月16日
2022年03月01日
2023年02月21日
2024年02月13日
2025年03月04日
2026年02月17日
2027年02月09日
2028年02月29日
2029年02月13日
2030年03月05日
2031年02月25日
2032年02月10日
2033年03月01日

開催場所

マルディグラは、カトリック教会などの西方キリスト教圏で、四旬節（レント）の前に行われる祝祭であるため、アメリカ合衆国南部（ルイジアナ州、アラバマ州、テキサス州、フロリダ州など）、カリブ海諸国、南アメリカ、ベルギーなどヨーロッパ各地で開催されています。

ニューオーリンズ・マルディグラ

特に有名なのは、アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズで開催される「ニューオーリンズ・マルディグラ」です。かつては宗教的な意味合いが強かったのですが、現在ではパレードや音楽が中心の祭典となっています。その規模は、ブラジルのリオのカーニバルと並び、世界有数のカーニバルとして知られています。

マルディグラの最終日までの11日間は、街全体がマルディグラ・カラーと呼ばれる紫、金、緑の三色で彩られます。紫は正義、金は権力、緑は運命を象徴しています。

祭りの期間中には、「フロート」と呼ばれる巨大な山車が街を練り歩き、そこからマルディグラ・カラーのビーズが大量に投げられます。人々は競ってこのビーズを受け取ろうとします。

近年では、特に女性の観光客が、より多くのビーズを得るために胸をあらわにするという風習も生まれています。この様子を撮影しようとする人々も多く訪れるため、祭りの期間中はニューオーリンズへの観光客が急増しています。

経済効果がある一方で、観光客の増加に伴い治安の悪化やゴミ問題なども深刻化しています。また、2005年のハリケーン・カトリーナの影響により、地元住民の人口流出やパレード規模の縮小など、災害の影響も色濃く残っています。

関連事項

脂の木曜日
マースレニッツァ

外部リンク

* Mardigras

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