マルホン工業

マルホン工業株式会社の概要

マルホン工業株式会社は、愛知県春日井市に本社を置くパチンコの製作会社です。1985年までは主に権利物を中心に開発を行っており、特に出玉無制限型の一発台で注目を集めましたが、その特性が警察の反感を買うことにも繋がりました。
1993年に登場した権利物『ソルジャー』や、翌1994年にリリースされた羽根モノ『ファインプレー』は多くの支持を受ける大ヒット作となりました。これらの機種は、みなし機問題により2006年に撤去されるまで、全国のパチンコ店で広く楽しまれていました。

マルホンは、デジタル表現や時短機能を持つ機種も多く手掛けており、ファンの心を掴む演出が特徴でした。しかし、2009年の『CRシャカRUSH』や『CR戦国KIZUNA』がヒットしたものの、全体的なCR機の競争に巻き込まれ、業界での厳しい競争に直面しました。この結果、2015年に民事再生法の適用を申請し、本格的な再建作業を始めました。

倒産後、マルホン工業は人員を大幅に削減し、全社員を5人に絞りました。そのため、以前のように多くの新機種を展開することは難しくなり、他社との競争が激しい液晶演出機や外部版権を使った機種の製作からは撤退しています。しかし、独自のセグメント演出やLEDドット演出、音だけの演出を持つオリジナル機種に特化し、少数精鋭での発表を続けています。

特に倒産前から続く人気シリーズ『シャカシリーズ』は、一定の支持を受けており、2018年には三段クルーンを搭載した『CR天龍∞（てんりゅうインフィニティ）』を発売し、再生の起爆剤となりました。この機種は市場において高い評価を得ており、会社の再建を支える役割を果たしています。

主な機種一覧

マルホン工業の代表的な機種には、以下のようなものがあります：

• - 1993年 - ソルジャー、びっくりマン、ビッグナイン
• - 1994年 - ファインプレー
• - 1995年 - ファンキードクター
• - 1997年 - CRゴーストダンサーズ
• - 1999年 - CRミスターマリック
• - 2000年 - セクシーショット
• - 2001年 - CR海へいこう楽園天国、CR THE MASK
• - 2002年 - スーパーファインプレー、CR花火師勘太
• - 2003年 - CR静かなるドン新鮮組逆襲編、CRキン肉マン、CRハイスクール奇面組
• - 2004年 - CR力也、CR純次、CR瀬川瑛子でございます

事業所の状況

マルホン工業は、民事再生手続き開始前は全国に多くの営業拠点がありましたが、再生手続きに入ってからは、本社、東京支店、大阪支店の3拠点に集約されています。

• - 本社 - 愛知県春日井市
• - 東京支店 - 東京都台東区
• - 大阪支店 - 大阪府大阪市浪速区

以前は北日本マルホンや九州マルホンなどの関連企業がありましたが、これらの関連企業の情報は現在の事業再生に影響を及ぼさない状況です。

マルホン工業は、パチンコ業界における厳しい状況の中でも独自の特色を持ちながら、着実に少数精鋭での再生を図っている企業です。今後も同社の動向に注目が集まるでしょう。

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