マンスーラ

マンスーラ (Al Manṣūra)

マンスーラは、エジプト北部のナイルデルタ地帯に位置する都市です。ダカハリーヤ県の県都であり、カイロの北東約130kmに位置しています。2021年の時点での人口は約62万人。

概要

マンスーラは、ナイル川のダミエッタ分流に面しており、肥沃なデルタ地帯の中心都市として機能しています。農業が盛んな地域であり、周辺地域からの農産物の集積地、また、それらを加工する産業も発達しています。

歴史

マンスーラの起源は1219年、アイユーブ朝のスルタン、アル＝アーディルによって建設されたことに遡ります。都市の建設は、ナイル川の重要な地点を防御し、地域の支配を強化する目的がありました。

マンスーラの名前が歴史に刻まれたのは、1250年のマンスーラの戦いです。当時、フランス王ルイ9世率いる第7回十字軍がエジプトに侵攻し、ダミエッタを占領しました。しかし、マンスーラにおいて、バイバルス率いるマムルーク軍が十字軍を打ち破り、ルイ9世を捕虜とする大勝利を収めました。この戦いは、十字軍の衰退を決定づける出来事の一つとなりました。

教育

マンスーラには、マンスーラ大学が所在します。この大学は、エジプト国内で有数の規模と質の高さを誇る高等教育機関であり、医学、工学、理学、文学など幅広い分野で教育・研究が行われています。マンスーラ大学は、地域社会の発展に貢献する人材育成の拠点となっています。

出身著名人

マンスーラは、多くの著名人を輩出しています。

アムル・ザキー（プロサッカー選手）
アーデル・イマーム（俳優）
ファーティン・ハママ（女優）

関連項目

ダカハリーヤ県
ナイルデルタ
マンスーラの戦い
* マンスーラ大学

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