マーク・グルジラネック

マーク・ジェームズ・グルジラネック（Mark James Grudzielanek, 1970年6月30日 - ）は、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキー出身の元プロ野球選手。内野手として右投右打で活躍した。現在はMLBシカゴ・ホワイトソックス傘下のAAA級シャーロット・ナイツで監督を務め、次世代の育成に力を注いでいる。

1991年のMLBドラフト11巡目（全体296位）でモントリオール・エクスポズから指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせた。1995年4月28日に念願のメジャーデビューを果たす。2年目の1996年には遊撃手としてレギュラーの座を掴み、打率.306、201安打、33盗塁という素晴らしい成績を残し、オールスターゲームにも選出されるなど、スター選手としての地位を確立した。

1998年のシーズン途中にはロサンゼルス・ドジャースに移籍。翌1999年には、123試合の出場ながら打率.326という高打率を記録し、その打撃センスを改めて証明した。2000年からは二塁手に転向し、新たなポジションでの挑戦を開始。その後3シーズンは打率2割7分程度とやや低調な時期もあったが、2003年にシカゴ・カブスへ移籍すると、打率.314を記録し、見事に3割打者として復活を遂げた。

2005年にはセントルイス・カージナルスに移籍。3割近い打率を残し、同年4月27日にはサイクル安打を達成するという快挙を成し遂げた。2006年にはカンザスシティ・ロイヤルズに移籍し、打撃面では前年並みの成績を残すと共に、守備率.994という驚異的な数字を記録し、初のゴールドグラブ賞を獲得した。

2008年オフにFAとなると、2009年7月18日にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結んだが、残念ながらメジャー昇格はならなかった。2010年にはクリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結び、2年ぶりにメジャーの舞台でプレーした。

2011年2月22日、現役引退を表明し、長年のプロ野球選手としてのキャリアに終止符を打った。

引退後は指導者としての道を歩み始める。2015年シーズンよりアリゾナ・ダイヤモンドバックス傘下のA級ケーンカウンティ・クーガーズの監督に就任し、1年間チームを率いた。2016年はダイヤモンドバックス傘下の育成部門のアシスタント・コーディネイターに転任し、こちらも1年間務めた。

2017年シーズンからはシカゴ・ホワイトソックス傘下のAAA級シャーロット・ナイツで監督を務め、現在に至る。豊富な経験と知識を活かし、若手選手の育成に情熱を注いでいる。

グルジラネックは、現役時代に培った経験と実績を活かし、指導者として新たな道を切り開いている。彼の今後の活躍から目が離せない。

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