マーク・マドセン

マーク・マドセンは、1976年カリフォルニア州ウォールナットクリーク出身の元プロバスケットボール選手で、現在は指導者として活動しています。

スタンフォード大学では中心選手として活躍し、2000年のNBAドラフトでロサンゼルス・レイカーズから29位指名を受けNBA入りを果たしました。レイカーズでは、練習からディフェンスやリバウンドに献身的に取り組む姿勢が、チームの中心選手であったシャキール・オニールからも高く評価され、「カート・ランビスの再来」と称されるほどでした。献身的なプレーで瞬く間にレイカーズファンの人気者となり、2001年と2002年にはNBAチャンピオンを経験しました。しかし、攻撃面での貢献が限られていたため、3年間のルーキー契約満了後、2003年にミネソタ・ティンバーウルブズへ移籍しました。

当時のティンバーウルブズは、ケビン・ガーネットを中心としたチームからの脱却を目指し、ラトレル・スプリーウェルや優勝経験を持つサム・キャセールらを獲得するなど、積極的に戦力補強を行っていました。2003-04シーズンには、マドセンもガーネットの控えとして貢献し、チームは球団史上初のウェスタン・カンファレンス1位でシーズンを終え、プレーオフに進出。カンファレンスファイナルでは、マドセンの古巣であるレイカーズと対戦しました。しかし、シーズン中に負傷したキャセールの不調が影響し、2勝4敗で敗退しました。

翌シーズン、ティンバーウルブズはプレーオフ出場を逃し、キャセールをロサンゼルス・クリッパーズへ放出。スプリーウェルは契約延長を拒否して事実上引退し、チームの象徴的存在だったガーネットも2007年にボストン・セルティックスへ移籍するなど、チームは変革期を迎えます。マドセン自身も出場機会が減少し、2009年8月にロサンゼルス・クリッパーズに放出された後解雇され、現役を引退しました。

引退後、マドセンはすぐにコーチとしてのキャリアをスタートさせました。2009-10シーズンには、Dリーグのユタ・フラッシュでアシスタントコーチを務め、2012-13シーズンには母校のスタンフォード大学でアシスタントコーチを務めました。2013年5月には、ロサンゼルス・レイカーズ傘下のロサンゼルス・ディーフェンダーズのヘッドコーチに就任することが発表されましたが、同年7月にはロサンゼルス・レイカーズのアシスタントコーチに「昇格」し、古巣への復帰を果たしました。

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