マーク・メロ

マーク・メロ（Marc Mero）について

マーク・メロは、アメリカのプロレス界で著名な元レスラーであり、リングネームとしてはジョニー・B・バッドで知られています。彼は1960年7月9日にニューヨーク州バッファローで生まれ、元々はボクサーとして活動していました。ボクシングでは、ニューヨーク州のゴールデングローブを3度制覇し、鬼才レーザー・ラドックのスパーリング・パートナーとしても名を馳せていました。1990年にプロレスラーへの転身を決意し、その後2011年にインディー団体でデビューを果たしました。

WCW時代

メロは1991年からWCW（ワールド・チャンピオンシップ・レスリング）で活躍を開始し、彼のキャラクターはダスティ・ローデスの提案により「ジョニー・B・バッド」と名付けられました。このリングネームは、黒人ロックンローラーのリトル・リチャードにインスパイアされたもので、同時にチャック・ベリーの「ジョニー・B・グッド」からも取られています。メロは黒人ではありませんが、そのキャラクターは彼にとって意義深いものとなりました。

1991年下期には、ブライアン・ピルマンとの抗争を繰り広げ、WCWのライトヘビー級王座にも挑戦しました。彼はカクタス・ジャックやスタニング・スティーブ・オースチンとも戦い、1994年にはロード・スティーブン・リーガルからWCW世界TV王座を奪取。このタイトルは、彼が通算3回獲得することになる重要なものでした。1995年には新日本プロレスにも参戦し、ジュニアヘビー級戦線で飯塚高史やエル・サムライに勝利を収めています。

WWF時代

1996年、メロはWWF（現在のWWE）に移籍し、「ワイルドマン」マーク・メロとして新たなスタートを切ります。この期間、彼は妻セイブルのマネージャーとしても知られ、人気を誇るキャラクターとなりました。彼はトーナメントでWWFインターコンチネンタル王座を獲得し、かなりの注目を集めました。しかし、セイブルの人気に押される形で、1998年に再びヒール（悪役）に転向し、「マーベラス」マーク・メロという名義で活動。彼はジャクリーンとタッグを組み、セイブルとの抗争にも絡むようになります。

また、ボクシングの経験を生かして、WWFのシュートファイティング・トーナメント「Brawl for All」にも参加しましたが、期待された活躍は実現しませんでした。

セミリタイア後

1999年にWWFから離脱した後は、インディー団体で単発の試合に参戦し、ジョニー・B・バッドの名前を再び使用しました。2001年にはXWFのテレビ録音に参加し、著名なレスラーたちと対戦を繰り広げました。また、2004年から2005年にかけてTNAにも出場しました。

私生活では、2004年にセイブルと離婚し、その後新たに結婚しました。また、クリス・ベノワの死後、過去の薬物使用について言及し、WWEのステロイド問題に触れることで、自己の経験を語る機会を持つこととなりました。引退後はフロリダ州オーランドに居住し、フィットネス・クラブを主宰しながら、薬物乱用の危険性を訴える講演活動に従事しています。

得意技

• - TKO: ファイヤーマンズキャリーからダイヤモンド・カッターへと移行する技。
• - ワイルド・シング: シューティング・スター・プレスに似た技。
• - バッド・デイ: 雪崩式フランケンシュタイナーに類似。
• - メロサルト: ムーンサルト・プレスと同等の技。
• - トゥッティ・フルッティ: 左フック技で、ジョニー・B・バッド時代の名残。

獲得タイトル

• - WCW世界TV王座: 3回獲得。
• - WWFインターコンチネンタル王座: 1回獲得。

マーク・メロのキャリアは、数多くのタイトルとともに、独自のキャラクターが印象付けられるものでした。彼のリング上でのパフォーマンスやドラマは、多くのファンの心に刻まれています。

もう一度検索