マーシオ・クルーズ

マーシオ・"ペジパーノ"・クルーズ - ブラジルの柔術家と総合格闘家

マーシオ・クルーズ、愛称"ペジパーノ"は、1978年4月24日にブラジルのリオデジャネイロ州に生まれたその才能を発揮してきた男性柔術家です。彼のニックネームは、アニメに登場するキャラクターに似ていることから名付けられました。彼はグレイシー・フュージョンという名門道場に所属し、ブラジリアン柔術と総合格闘技の両方で輝かしいキャリアを築いてきました。

キャリアスタート

2001年、マーシオは第4回アブダビコンバットに参加し、99kg以上級で注目を集めました。一回戦ではマイク・ヴァン・アースデールに対し、レッグロックでの一本勝ちを収めました。しかし、2回戦ではショーン・アルバレスに敗北。しかし運にも助けられ、アルバレスの怪我により3位決定戦に登場し、リコ・ロドリゲスを破り3位入賞となりました。無差別級の試合でもホベルト・トラヴェンに勝利したものの、師匠の甥ジアン・マチャドに敗北したという経験もあります。

2003年には第5回アブダビコンバットの99kg以上級でファブリシオ・ヴェウドゥムに一本勝ちし、見事優勝を果たしました。無差別級でも参加しましたが、3位決定戦で再びヴェウドゥムに敗北して4位となりました。この年、彼は世界柔術選手権においてもホジャー・グレイシーを破り、アブソルート級の連覇を達成するなど、大きな成果を上げました。

総合格闘技への挑戦

2005年、マーシオは総合格闘技の世界に足を踏み入れ、UFCにデビューを果たしました。初戦では国原継悟にフロントチョークで勝利を収め、間もなく彼の名は広まりました。しかし、続く試合では厳しい試練も待っていました。2006年には、UFC 59でジェフ・モンソンに敗北し、さらにその年のUFC 66でアンドレイ・アルロフスキーにKO負けを喫し、これを機にUFCからリリースされました。

復活と苦境

その後も、マーシオはグラップリング大会での再戦などを経て、活躍の場を模索しました。アブダビコンバットの99kg以上級に再度参戦し、ホーレス・グレイシーに敗北したものの、ダレン・アンディに勝利し、再び3位に入賞しました。彼のキャリアは、勝利と敗北が交錯する中でも、常に挑戦する姿勢を持ち続けています。

2008年には、戦極での試合に出場し、チェ・ムベを相手に腕ひしぎ十字固めで一本勝ちを収めました。これにより、彼の名は再び注目を集めることとなります。

獲得タイトルと業績

マーシオは彼のキャリアにおいて数々のタイトルを手にしています。2000年には世界柔術選手権の茶帯スペルペサード級及びアブソルート級で優勝しました。2001年、2002年には黒帯ペサディシモ級とアブソルート級でも優勝しています。また、2007年にもアブダビコンバットでの3位入賞を果たし、2009年にはWFOヘビー級の王座も獲得するなど、彼の戦績は非常に豊富です。

まとめ

マーシオ・クルーズは、困難を乗り越えながらも、常に高みを目指し続けたブラジルの柔術家の一人です。彼の精彩を放つキャリアは、今も多くのファンや後進に影響を与え続けています。

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