マーブルヘッド (軽巡洋艦)

マーブルヘッド（USS Marblehead, CL-12）

マーブルヘッドは、アメリカ海軍に所属するオマハ級軽巡洋艦の一隻であり、その艦名はマサチューセッツ州のマーブルヘッドに由来しています。1920年にペンシルベニアの造船所で起工し、1923年に進水、1924年に就役しました。

艦歴の概要

就役後、マーブルヘッドはボストンを出航し、イギリス海峡と地中海に向かいました。その後、1925年にはオーストラリアを訪問し、途中でサモアやソシエテ諸島に立ち寄り、帰路ではガラパゴス諸島にも寄港しています。1926年にはニカラグアでの政治的状況の安定化を支援する任務も遂行しました。

1927年には真珠湾に向かい、姉妹艦のリッチモンドとトレントンと合流しました。上海では日本との緊張が高まる中、アメリカの権益を守るために、市内で示威行動を展開しました。1928年には、ニカラグアで選挙監督の支援を行い、ボストンに帰還するという任務を終えました。また、マーブルヘッドは、1933年から1938年にかけてアジア艦隊で活動し、日本海や極東地域での巡航を行いました。

第二次世界大戦への参加

第二次世界大戦が始まると、マーブルヘッドは1941年11月にマニラ湾から出港しましたが、すぐに日本が攻撃を仕掛けたとの情報を受け、敵対行動を取るように指示を受けます。

ジャワ沖海戦では、マーブルヘッドはアメリカ、オランダ、オーストラリアの艦艇と共に連携し、日本の攻略部隊と輸送船団を攻撃するために動きます。しかし、運悪く座礁事故を起こした艦や、機械のトラブルのために、攻撃には参加できませんでした。この時期、連合軍艦隊の作戦の中で唯一の成功を収めたのが、バリクパパン沖での戦闘です。

その後、再び日本の輸送船団を攻撃するための任務に就きましたが、敵の索敵機に見つかり、ジャワ沖海戦の開始を迎えました。この戦闘では、マーブルヘッドは三度の攻撃を受け、艦の一部が大きな損傷を受けます。戦闘後は、応急修理を施し、退避することを余儀なくされました。帰還の際は数か月を要し、1942年の初めにはニューヨークに戻りました。

戦後と退役

その後もマーブルヘッドは任務に復帰し、1944年まで南大西洋や地中海で作戦を展開しました。特に、ドラグーン作戦に参加し、連合軍の上陸を支援しました。最終的に1945年に退役し、1946年に解体されることとなりました。

マーブルヘッドはその歴史において、二つの従軍星章を受章しており、彼女の貢献は歴史的に重要な位置を占めています。

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