ミスカブラヤ

ミスカブラヤについて

ミスカブラヤは、日本の競走馬および繁殖牝馬として知られています。彼女の主な業績には、1979年に開催されたエリザベス女王杯での優勝があります。彼女には、皐月賞や東京優駿などのクラシックを制した全兄カブラヤオーがいます。今回、彼女の競走生活や血統、繁殖牝馬としての成績を詳しく見ていきます。

略歴

ミスカブラヤは、競走馬としてのデビューが桜花賞の2週間前、つまり1978年3月24日と遅かったのですが、初戦では兄と同じダート1200mに出走し勝利を収めました。この後、舞台を芝に移した彼女は、その後の400万下条件戦で2着となります。

主戦騎手の岡部幸雄を迎えて登場したカーネーションカップでも2着となり、さらに4歳牝馬ステークスで待望の2勝目を挙げた後、しばらくの休養に入ります。その後、秋に復帰したミスカブラヤは、UHB杯とサファイヤステークスで共に2着となった後、京都牝馬特別に出走しましたが、ここで6着に沈むことになります。

次の重要なレースはエリザベス女王杯で、彼女は安定した成績と血統の評価から2番人気に推され、オークスを制したアグネスレディーを後方から追い抜き見事に優勝を果たしました。しかし、その後は勝利から遠ざかり、日刊スポーツ賞金杯で2着となった後は、1981年まで出走を続けるも、その成績は振るわず、最後は中山牝馬ステークスで4着となり引退を迎えました。

繁殖牝馬時代

現役を引退したミスカブラヤは、繁殖牝馬として新たな生活を始めました。しかし、不妊や不受胎の事例が多く、期待された母としての成績を残すことができませんでした。その結果、彼女は同期のアグネスレディーに大きく差をつけられることになりました。1997年に繁殖牝馬の活動を終えた後は、重賞レースを制したにもかかわらず、功労馬繋養展示事業の対象となることはありませんでした。その後の消息は明らかになっていません。

産駒

ミスカブラヤが生んだ主な産駒には、以下のような馬たちがいます。

• - 1982年 カブラヤイチバン（牡、父コントライト）
• - 1987年 セントラルアース（牝、父ピュウターグレイ）
• - 1991年 ユリクラウン（牡、父シービークラウド）
• - 1992年 マイカブラヤ（牝、父ビーインボナンザ）
• - 1994年 マイホース（牡、父ダイナレター）
• - 1995年 ジイワンセカンド（牝、父ドラムタップス）

特徴

ミスカブラヤは、全兄であるカブラヤオーが逃げ馬として活躍したのに対し、彼女は後方からの差し脚が得意でした。彼女の血統には、中央競馬のクラシック二冠馬であるカブラヤオーの他にも、名繁殖牝馬として知られる祖母ミスナンバイチバンや、近親にはダイタクヘリオス、ダイタクバートラム、さらにはダイタクリーヴァといった名馬が名を連ねています。こうした背景からも、ミスカブラヤの存在は日本競馬において特異なものであることが分かります。

総じて、ミスカブラヤはその競走生活や血統において多くのファンに愛された馬であり、現在も彼女の功績は語り継がれています。

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