ミスマサコ

ミスマサコのプロフィールと競走成績

ミスマサコ（1960年4月12日生まれ）は、日本中央競馬会（JRA）に所属していた競走馬です。彼女は1963年の桜花賞での活躍が特に有名で、このレースでの勝利によって名を馳せました。なお、馬の年齢は古い表記法に基づき数え年で使用されています。

血統の背景

ミスマサコの父はライジングフレームという名の競走馬で、イギリスで2歳から4歳までに合計6勝を挙げました。重賞タイトルを獲得することはありませんでしたが、セントジェームズパレスステークスで2着を獲得し、その他の重要なレースでも素晴らしい成績を残しました。競走馬引退後、ライジングフレームは1951年からイギリスで種牡馬となり、1952年に日本での競走馬輸入が解禁されると日本に購買されました。彼はおおよそ1958年から1960年にかけて3年連続でリーディングサイアーの称号を獲得しました。

ミスマサコの母、サスケハナはアメリカ産の馬で、1955年には毎日王冠を制するなど、名牝の名を持つ存在でした。さらに、彼女は同年の啓衆社賞で最優秀4歳牝馬にも選ばれ、その才能が証明されています。

競走成績と経歴

ミスマサコは1962年、3歳の夏に札幌でデビューを果たしましたが、初戦は勝利するものの、その後の2レースは結果を残せず、シーズンは苦しい幕開けに終わりました。1963年には上田三千夫騎手のもと、まず京都で40万下を勝ち取り、その後中京で70万下のレースに挑戦し2着となりました。この年の桜花賞が彼女の競走生活での大きな舞台となります。

桜花賞当日、ミスマサコは25頭中15番人気での出走で期待されていませんでしたが、決勝線手前で同年の最優秀4歳牝馬、パスポートを捉えて見事勝利を収めました。この勝利は、5730円という高配当をもたらし、桜花賞史上では最高の単勝配当記録として名を残しました。競走の実況中には、有名なアナウンサーの長岡一也が実況を行い、大川慶次郎の声も耳にしました。

その後、ミスマサコは優駿[[牝馬]]を目指して進みましたが、トライアルの4歳牝馬特別で2着に入った後、本番ではゲート入りトラブルなどもあり11着となり、大敗を喫しました。秋には神戸杯で2着と奮闘するものの、1964年には天皇賞（春）に出走し8着に終わります。この年は、夏の小倉九州特別で勝利を収めたものの、それ以降は障害競走に転向しました。

障害試合では松田博資の騎手とのコンビで5戦3勝と成功を収め、これによりクラシック優勝馬としては数少ない障害競技参戦馬の一例となりました。しかし、1965年には出走予定だったレースで不正が疑われ、最後には引退を余儀なくされました。

引退後の生活

ミスマサコは1966年に繁殖牝馬となり、5頭の仔を残しましたが、特に目立った活躍をした馬は出なかったという背景があります。彼女の競走人生とその後の繁殖生活は、多くの競馬ファンに愛され続けていますが、一方で不遇な運命をたどった一頭でもあります。

競走成績の概略

• - 1962年（3戦1勝）
• - 1963年（14戦2勝）

- 1着 - 桜花賞
- 2着 - 神戸杯、4歳牝馬特別

• - 1964年（13戦4勝）

- 1着 - 九州特別
- 3着 - 京都記念（春）

• - 1965年（1戦1勝）

これらの成績からも、ミスマサコが競走馬として非常に個性的で記憶に残る存在であったことが伺えます。彼女の名は今も競馬史に生き続けており、ファンにとって忘れ難い存在となっています。

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