ライジングフレーム

ライジングフレーム（Rising Flame）

ライジングフレームはアイルランドで生まれ、イギリスで調教された競走馬であり、1952年には引退後に日本に輸出されました。彼は数多くの名馬を輩出する種牡馬として、特に注目されています。また、彼は1958年から1960年にかけてリーディングサイアーとしての地位を確立しました。

経歴

ライジングフレームは競走馬としてイギリスで活動し、2歳から4歳までの間に6勝を記録しました。重賞勝利はなかったものの、セントジェームズパレスステークスで2着、2000ギニーやダービーステークスでそれぞれ5着と素晴らしい成績を収めました。彼はイギリスで引退後に種牡馬となり、1952年に日本に輸出されます。日本に到着した後、ライジングフレームは静内で供用され、軽種馬生産農業協同組合によって管理されました。彼はネアルコの血の導入に貢献した重要な存在となりました。

種牡馬としてライジングフレームは多くのアラブ馬との交配を行い、その中からは「アラブの怪物」と称される顕彰馬セイユウや、後に大種牡馬となるハマノオー、ホシヒカリなどの名馬を輩出しました。また2年目には、セイユウの全弟シュンエイを生み出しています。サラブレッドにおいては1958年にヒシマサルが最良スプリンターを受賞しましたが、八大競走での勝利には恵まれず、1960年にトキノキロクが桜花賞を制するまで待たねばなりませんでした。この年にはオーテモンが天皇賞（秋）を征し、さらにはミスマサコやチトセホープが桜花賞や優駿牝馬を勝利するなど、徐々にその名声を確立していきます。

その後もライジングフレームはコンスタントに活躍馬を送り出し続け、リーディングサイアー争いで上位に名を連ねましたが、1966年に死亡しました。彼の父系はチャイナロックやネヴァービート、パーソロン、テスコボーイといった新鋭種牡馬によって急速に衰退していきました。特にスピード能力を受け継いだヒシマサルが早死にし、多くの後継種牡馬が期待に応えられなかったことが影響しました。

その後、ライジングフレームの最後の後継馬達も相次いで競走馬としての活動を早期に終えることとなり、1991年には直系のサラブレッド競走馬がいなくなりました。最後の直系子孫であるヒシスピードも、ほとんどの産駒が虚弱体質であったため、ライジングフレームの父系は完全に姿を消しました。しかし、母の父としては影響力を持ち続け、キタノカチドキなどの優れた競走馬にその血が受け継がれました。

主な記録

ライジングフレームは、リーディングサイアーを3回獲得し、1973年にはブルードメアサイアーとしても言及されました。彼の産駒は総勝利数1379を誇り、その中でサラブレッドとしての勝利は1231件、1958年の176勝は当時の最多記録でした。彼の産駒は多くが中距離戦での活躍が目立ち、その血は日本競馬に大きな影響を与え続けています。2000年には『優駿』誌上で「20世紀の輸入種牡馬ベスト20」に選出されるなど、評価が高まっています。

主な産駒一覧

• - セイユウ（七夕賞、福島記念など）
• - ライジングウイナー（京都記念）
• - オーテモン（天皇賞（秋））
• - ヒシマサル（安田記念など）
• - チトセホープ（優駿牝馬）
• - ミスマサコ（桜花賞）
• - ゴールドライジン（東京競馬場のダート2100メートルのレコード保持者）

数多くの名馬を輩出し続け、その影響は現在でも日本競馬において見受けられるライジングフレーム。彼の功績は日本の競走馬に新たなスピードの血をもたらし、永遠に語り継がれることでしょう。

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