ミッキードリーム

ミッキードリーム（2007年2月5日生まれ）は、日本の競走馬界で輝きを放ったサラブレッドだ。馬名の由来は、冠名に「夢」を組み合わせたもの。2007年のセレクトセールにおいて、5,000万円という高額で落札されるなど、早くから大きな期待を寄せられていた。

競走馬としてのキャリアは、2009年8月23日の小倉競馬場でのデビュー戦から始まる。初勝利こそ3戦目まで持ち越されたものの、その後は着実に力をつけていった。3歳時には、福寿草特別で初の人気馬となったものの3着に敗れ、続くつばき賞で初重賞制覇を果たす。勢いに乗って挑んだ毎日杯では、強豪揃う中、2着と好走。クラシック戦線への進出が期待されたが、このレースで右第3手根骨を骨折。長期休養を余儀なくされるアクシデントに見舞われた。

復帰戦となった2011年の中山記念では、11着と振るわず、続く産経大阪杯でも9着と苦戦。しかし、都大路ステークスで2着に入るなど、骨折の影響を克服しつつあることを示した。1000万下、1600万下のレースを連勝。そして迎えたG3朝日チャレンジカップで、最後の直線でエーシンジーラインをハナ差抑え、念願の重賞初制覇を成し遂げた。

朝日チャレンジカップでの勝利を機に、ミッキードリームは天皇賞（秋）を目指す。毎日王冠では、G1馬もいる中、3着と健闘するも、天皇賞（秋）では8着に敗れた。さらにマイルチャンピオンシップにも挑戦するも9着に終わり、このシーズンを終えた。

その後は、思うような結果を残すことができず、2014年にはダート競走にも挑戦したが、11着と惨敗。得意としていた中京記念では、2012年に4着、2013年と2014年には2着と好走するも、2015年7月26日の中京記念14着を最後に、現役を引退した。

華麗な競走生活に幕を閉じたミッキードリームだが、引退後は埼玉県本庄市の駿ホースクラブで乗馬として第二の人生を歩み始める。しかし、2022年には同クラブを退厩したことが発表された。

ミッキードリームの血統背景にも注目したい。3代母サクラハゴロモの全兄にアンバーシャダイ、祖母スプリングコートの半兄にサクラバクシンオーと、名馬の血を受け継いでいる。これらの血統が、ミッキードリームの競走能力に影響を与えたことは想像に難くない。

ミッキードリームは、数々の栄光と苦難を経験した競走馬だった。その激動の人生は、多くの競馬ファンに感動と記憶を刻み込んだ。そして、その活躍は、今もなお語り継がれている。

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