ミミズ千匹

ミミズ千匹（ミミズせんびき）

「ミミズ千匹」とは、女性の膣内壁がまるで無数のミミズのようにうごめき、不随意に蠕動運動をする状態を形容する言葉です。この状態は、性交時に男性器を吸い付くように刺激し、耐えがたい快楽をもたらすことから、特に優れた女性器、いわゆる「名器」の代名詞として用いられるようになりました。この言葉が意味する女性器は非常に希少であり、美容外科医が自身の触診経験から「数千人に1人くらいの割合ではないか」と述べています。

歴史

女性器の状態をミミズに例える表現は、江戸時代末期には既に存在していました。例えば、江戸時代の川柳集『誹風柳多留』には、「数千本 蚯蚓を洗ふ 弓削の母」という句が収録されており、女性器をミミズに例える表現があったことがわかります。しかし、この表現が、名器の形容として広く使われるようになったかについては、明確な記録はありません。

「ミミズ千匹」という言葉が広く知られるようになったのは、1967年に梶山季之が執筆した小説『女の警察』が初出であると考えられています。その後、鈴木則文監督の映画『温泉みみず芸者』をはじめとする複数の作品で、この言葉が名器を形容する表現として使われるようになり、世間に広く浸透していきました。

特徴

「ミミズ千匹」と形容される女性器は、性交時に男性に非常に強い快感をもたらすとされています。挿入された男性器は、膣内壁の蠕動運動によって吸い付くように刺激され、男性はわずか1分程度で射精してしまうほどであると言われています。この快感の強さから、「ミミズ千匹」は名器の代名詞として認識されるようになりました。

その他

「ミミズ千匹」という表現は、女性器の特殊な状態を指す言葉であり、性的な文脈で用いられることがほとんどです。そのため、公の場での使用は避けるべきであると考えられます。また、この言葉が持つイメージから、女性器を貶めるような意図で使われることもありますが、本来は、性的な快感の強さを表現する言葉として認識されるべきでしょう。

参考文献

井上, 章一、斉藤, 光、渋谷, 知美 ほか 編『性的なことば』講談社現代新書、2010年。ISBN 9784062880343。
https://www.yauyuism.com/entry/meiki

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