ミュージックタイム

ミュージックタイムについて

ミュージックタイム（Music Time J.）は、1987年5月5日生まれの競走馬で、アメリカ合衆国で生産され、日本で競走馬として活躍しました。競走馬時代は決して順調ではなく、数々の試練を経て重賞を制覇するというドラマティックな経歴を持っています。主な勝ち鞍は1990年のニュージーランドトロフィー4歳ステークスです。

馬名の由来と登録名

「ミュージックタイム」という名前は、アメリカでの登録名が「Music Time J.」であったことに由来しています。日本に輸出される際、馬名の規定に則るために、この名前は「ミュージックタイム」に縮められました。カタカナ9文字以内とするルールを考慮した結果、このような表記が選ばれました。

競走馬時代

ミュージックタイムの競走成績は、全体的にあまり良好とは言えませんでした。1990年1月28日、東京競馬場での4歳新馬戦にデビューし、1番人気に支持されたものの8着に敗北。その後も未勝利戦で勝利を挙げ、続けて500万下条件のレースでも2着となります。八重桜賞では勝ち、次の重賞レースであるニュージーランドトロフィー4歳ステークスでついに重賞初制覇を達成しました。このレースでは、将来マイルチャンピオンシップを連覇するダイタクヘリオスを破っての勝利となり、その影響力を広げました。

その後、ミュージックタイムは1年間の休養を経て復帰を果たしますが、復帰初戦のパラダイスステークスでは1番人気であるにもかかわらず6着と敗れました。続く吾妻小富士賞で3着に入るも、キャピタルステークスでは11着と振るわなかったのです。ただ、1992年のディセンバーステークスで久々の勝利を挙げ、その後有馬記念にも出走しましたが、結果は13着というものでした。引退前の年明けにはアメリカジョッキークラブカップとバレンタインステークスに挑戦し、どちらも5着に終わり、その後競走生活に幕を下ろします。

引退後と種牡馬時代

競走馬引退後、ミュージックタイムは社台スタリオンステーションで種牡馬としてのキャリアをスタートさせました。初年度産駒には、南関東二冠を制したサプライズパワーがあり、彼は交流重賞でも活躍しました。しかし、ミュージックタイム自身は1999年5月13日に、疝痛のため12歳で死亡してしまいました。

主な産駒

ミュージックタイムの産駒には、以下のような馬たちがいます:

• - サプライズパワー：かしわ記念、日本テレビ盃、帝王賞で2着の実績を持ち、地方重賞で9勝を挙げた馬。
• - アンビシャスフット：青山記念での活躍も記憶に新しい。
• - エプソムシアター
• - ホウシュウタイム：くろゆり賞、ゴールド争覇での勝利。
• - マウンテンガイド：新潟ダービーの勝ち馬。
• - セリリコーン：リリーカップでの優勝経歴を持つ。

また、ある種牡馬としてミュージックタイムは、ブルードメアサイアーとしても成功を収めています。例えば、2004年産のトキノミスオースはロジータ記念を勝ち取っています。ミュージックタイムは、元々米国で生まれた馬ですが、その血統は日本競馬の中で多くの後継者を生み出し、現在もその影響力を保持しています。

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