ムアンクラビー郡

ムアンクラビー郡は、タイ南部クラビー県に位置する郡（アムプー）であり、同県の県庁所在地でもあります。

名称の由来

クラビーという名称には、「刀」と「猿」という二つの意味があり、日本語では「クラビ」とも表記されます。

歴史

1872年、ラーマ5世の命により、現在の国道4号線とクラビー川が交差する地点付近に郡庁が設置されたのが始まりです。その後、良港を求めて市街地が南へ移動し、現在の場所に落ち着きました。当初はパークナーム郡と呼ばれていましたが、1938年に県名と県庁所在地の名前を一致させる政府の方針により、ムアンクラビー郡と改称されました。

地理

アンダマン海に面しており、南には美しいピーピー諸島が点在します。郡の西部には、ハート・ノッパラットターラー＝ピーピー諸島海洋国立公園があり、豊かな自然が保護されています。また、同じく西部には、世界的に珍しい貝の化石層であるスサーン・ホーイが存在します。さらに、北部にはカオ・パノムベンチャー国立公園があり、多様な自然環境が広がっています。交通面では、西部にクラビー空港があるほか、国道4号線が北西から南東に走り、周辺地域へのアクセスが容易です。

経済

農業と観光業が主要な産業です。農業では、パラゴムノキやパームヤシの栽培が盛んです。また、石灰岩の砕石も行われています。近年では、美しい自然とビーチを求めて世界中から多くの観光客が訪れるようになり、観光業も重要な経済基盤となっています。

行政区分

郡内には10のタムボン（町）と66のムーバーン（村）があります。郡内には、以下の自治体が設置されています。

テーサバーンムアン・クラビー: タムボン・パークナームとタムボン・クラビーヤイを管轄

その他、8つのタムボン行政体が設置されています。

以下は、郡内のタムボンの一覧です。

タムボン一覧

タムボン・パークナーム
タムボン・クラビーヤイ
タムボン・サイタイ
タムボン・クローンパーン
タムボン・カオクラム
タムボン・タラートヤイ
タムボン・ノンタレー
タムボン・クローンチーラック


欠番のタムボンは現在、分離してヌアクローン郡を形成しています。

参考文献

Henley, Thom: Krabi: Caught In The Spell, Phuket: Thai Nature Education Co., Ltd. 2003, ISBN 9789749114056

外部リンク

amphoe.com
郡公式ページ

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