メサ・ヴェルデ (ドック型輸送揚陸艦)

メサ・ヴェルデ(LPD-19)は、アメリカ海軍が保有するサン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦の3番艦です。艦名はコロラド州にあるメサ・ヴェルデ国立公園に由来しています。

この軍艦の建造は、2000年2月29日にミシシッピ州パスカグーラのノースロップ・グラマン・シップ・システム社に発注され、2003年2月25日に起工されました。その後、2004年11月19日に進水、そして2005年1月15日には、故ベン・ナイトホース・キャンベル上院議員の妻であるリンダ・プライス・キャンベル氏によって命名式が執り行われました。

メサ・ヴェルデは、2007年12月15日にフロリダ州パナマシティで就役し、ショーン・W・ロブリー少佐が初代艦長に就任しました。就役以来、メサ・ヴェルデは、様々な任務をこなしてきました。その活動範囲は広範に及び、国内外問わず、アメリカ海軍の作戦行動に重要な役割を果たしてきました。

近年では、2023年に発生したパレスチナ・イスラエル戦争への対応において、重要な役割を果たしました。この紛争においては、メサ・ヴェルデは、バターン強襲揚陸艦、カーター・ホールと共に紅海沖に派遣され、地域の安定維持に貢献しました。これは、メサ・ヴェルデの多様な任務遂行能力を示す好例であり、アメリカ海軍における重要な戦力であることを改めて示しました。

メサ・ヴェルデは、兵員や物資の輸送、災害救援活動など、幅広い任務に対応できる能力を備えています。その高度な輸送能力と医療設備は、緊急事態発生時において、迅速かつ効果的な対応を可能にします。また、搭載可能なヘリコプターや上陸用舟艇は、水上・水上の両面作戦に対応できる柔軟性を提供します。

メサ・ヴェルデの活動は、アメリカ海軍のグローバルな存在感を維持し、世界平和と安全に貢献することに繋がっており、これからもその任務は続いていくでしょう。今後もメサ・ヴェルデの動向に注目していく必要があります。

主な仕様
艦種：ドック型輸送揚陸艦
艦級：サン・アントニオ級
全長：約208メートル
幅：約32メートル
排水量：約25000トン
乗員：約1000名
搭載機：ヘリコプター複数機
武装：各種艦砲、CIWSなど

参考文献
USS Mesa Verde official website
navsource.org: USS Mesa Verde
*nvr.navy.mil: USS Mesa Verde

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