メジャー (測定機器)

メジャーは、長さを測定するための道具の総称であり、目盛りが振られた帯状のものを指します。一般的には、巻き尺、コンベックス、スケールなどの名称で呼ばれています。

メジャーの種類と特徴

メジャーには、主に以下の2つのタイプがあります。

1. 布製メジャー (洋裁用メジャー)
- 材質：布や合成樹脂でできた柔らかい帯状のもの
- 特徴：柔軟性があり、体の曲線に沿って測定しやすい。主に洋裁や手芸、身の回りのもののサイズ計測に使用されます。
- 全長：1.5mから3m程度が一般的で、2mのものがよく使われます。
- ケース：円形のケースに収納されていることが多い。
- 用途：パソコン、自動車、自転車、テレビ、楽器、CD・DVDなどのサイズ計測に利用。

2. 金属製メジャー (コンベックス)
- 材質：薄い金属製の帯状で、断面が湾曲している。
- 特徴：直立性が高く、比較的長い距離を測るのに適しています。建築作業やDIYなど、幅広い用途で使用されます。
- 全長：7m程度まである。
- ケース：四角形のケースに収納されていることが多い。
- 用途：車庫や駐車場の幅、道路の車線幅など、比較的長い距離の計測に使用される。

メジャーの構造

メジャーの帯は、必要に応じてケースから引き出して使用します。帯にはcm単位で目盛りが振られており、測定対象に当てて数値を読み取ります。また、ストッパー機能がついているものもあり、テープを固定して測定できます。

メジャーの単位

日本で販売されているメジャーは、計量法によりメートル単位で目盛りが付けられています。しかし、建築作業の利便性を考慮し、尺相当目盛が併記されたものも存在します。海外では、インチやフィートといったヤード・ポンド法の単位で目盛りが付いた製品も販売されています。

メジャーの注意点

鋼鉄製メジャーは温度、布製メジャーは湿度によって誤差が生じやすい点に注意が必要です。また、和裁用には、メートル単位と鯨尺の両方の目盛りが併記されたメジャーも販売されています。

コンベックスについて

コンベックスは、金属製の巻尺の一種で、断面が凸状になっています。この形状により、テープの直立性が高く、測定しやすくなっています。テープの先端には、測定誤差を補正するためのツメが付いているものがあります。コンベックスの巻き取り部には、ゼンマイバネとロック機構が組み込まれています。

主要なメーカー

日本では、TJMデザイン（TAJIMA）やムラテックKDS（KDS）が主要メーカーとして知られています。欧米では、ブラック・アンド・デッカー（スタンレー）などが有名です。

まとめ

メジャーは、私たちの生活や仕事において欠かせない測定道具です。用途や目的に合わせて、適切なメジャーを選ぶことが大切です。

関連項目
工具
工具の一覧
* 工具メーカーの一覧

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