メットライフ・スタジアム

メットライフ・スタジアム

メットライフ・スタジアム（MetLife Stadium）は、アメリカ合衆国ニュージャージー州イーストラザフォードに位置する大型スタジアムです。このスタジアムは、ナショナル・フットボール・リーグ (NFL) のニューヨーク・ジェッツとニューヨーク・ジャイアンツの2つのチームの本拠地として知られています。建設には総額16億ドルが投じられ、2010年シーズンから正式に運用を開始しました。また、2020年からはXFLのチームであるニューヨーク・ガーディアンズもこのスタジアムを利用しています。

施設の概要

メットライフ・スタジアムは、ウエストサイド・スタジアムへの移転が計画されていたニューヨーク・ジェッツの要望に応じて新たに整備されました。周辺地域はニュージャージー・メドウランズとして広く知られています。本施設は、ジャイアンツ・スタジアムの老朽化に伴って建設され、2010年4月10日には大学ラクロスのコニカミノルタ・ビッグシティ・クラシックによってこけら落としが行われました。

スタジアムの名の通り、両チームは「ニューヨーク」と名乗っていますが、実際にはニュージャージー州に位置しています。2010年のNFLレギュラーシーズンでは、両チームが初めてのホームゲームを行うことを希望し、ロジャー・グッデルコミッショナーによるコイントスでジャイアンツが最初の試合を開催する権利を得ました。

重要な出来事

メットライフ・スタジアムでは、様々なイベントが開催されています。2013年4月7日には、WWEの最大イベントであるレッスルマニア29が行われ、2019年にも再び開催されました。また、2014年2月2日には第48回スーパーボウルが行われ、この試合は寒冷地の非ドーム型スタジアムでの開催としては初めてのものでした。シアトル・シーホークスがデンバー・ブロンコスを43対8で破り、スーパーボウル初優勝を果たしました。

命名権の歴史

スタジアムの名称に関してもいくつかの歴史的な経緯があります。2008年にはアリアンツとの命名権契約の交渉が行われましたが、同社の過去の悪影響を受けたため契約には至りませんでした。最終的には、2011年にニューヨークの保険会社メットライフが25年契約を結び、メットライフ・スタジアムと命名されることとなりました。ただし、2026年のFIFAワールドカップ開催時には、国際サッカー連盟の規定により「NYNJスタジアム」として利用される予定です。

交通アクセス

スタジアムへのアクセスも重要です。2009年には、ニュージャージー・トランジットが運営するパスカック・バレー線からスタジアムに直接アクセスするための支線が開通し、メドウランズ駅が設置されました。これにより、訪れるファンのアクセス向上が図られました。

メットライフ・スタジアムは、スポーツファンにとっての聖地としてだけでなく、様々なエンターテイメントイベントが開催される場としても活気を呈し続けています。

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