メトロコマース

株式会社メトロコマースについて

株式会社メトロコマース（METRO COMMERCE Co,Ltd）は、東京地下鉄（東京メトロ）グループに属する企業です。主な事業として、駅売店の運営、鉄道グッズの販売、そして東京メトロから委託された駅業務の代行を行っています。東京メトロの完全子会社であり、2006年に設立された2代目の法人です。

歴史

その起源は、帝都高速度交通営団時代の1957年12月に設立された銀座地下鉄興業株式会社に遡ります。その後、1982年5月に株式会社地下鉄トラベルサービスへと商号を変更しました。2004年4月1日の東京地下鉄株式会社設立に伴い、同年6月に株式会社メトロコマースへと商号を再び変更し、本店所在地を東京都台東区東上野に移転しました。

2006年10月には会社分割を行い、東京地下鉄株式会社の全額出資による新法人、現在の株式会社メトロコマース（2代）が設立されました。さらに2007年4月には、同じく東京地下鉄株式会社の全額出資により設立されたメトロアドエージェンシーへ広告代理店事業を移管し、現在の事業体制となっています。

事業内容

メトロコマースは、大きく分けてリテール事業とステーション事業の2つの柱で事業を展開しています。

1. リテール事業

東京メトロの駅構内を中心に、売店「メトロス (METRO'S) 」や「ローソンメトロス」、フードショップなどの店舗運営を行っています。また、コインロッカーの管理も手がけています。オンラインショップ「メトロの缶詰」では、東京メトロのオリジナルグッズや鉄道ファン向けのアイテムを販売しています。

2. ステーション事業

東京メトロから委託を受け、駅業務、案内業務、定期券発売業務などを代行しています。メトロコマースには、これらの業務を行う駅員や旅客案内係が所属し、駅利用者のサポートを行っています。

店舗展開

駅売店「メトロス (METRO'S) 」や「ローソンメトロス」では、新聞、飲料、菓子などの日常品を販売しています。また、ATMなどを設置した自動販売機型売店「オートメトロス」も展開しています。

2015年4月には、コンビニエンスストアのローソンとの間で業務提携契約を締結し、「メトロス」店舗を順次ローソンへ転換していく計画が発表されました。これにより、「ローソンメトロス」として、より幅広い商品とサービスを提供する店舗へと進化しています。ローソンメトロスはメトロコマースがローソンのフランチャイジーとして運営しています。

メトロスの店舗看板は、以前は赤基調に白抜きで「METRO'S」のロゴが入ったデザインでしたが、「ローソンメトロス」への転換に伴い、ローソンと同様のデザインに変更されました。また、2010年代後半からは「メトロス」店舗でもリニューアルが進み、白基調に黒文字のモノトーンデザインへと変更されています。

なお、駅ナカ店舗「メトロピア (Metro pia) 」の運営は、2021年現在は株式会社メトロプロパティーズが行っています。

関連事項

メトロアドエージェンシー
東京地下鉄（東京メトロ）
帝都高速度交通営団
鉄道弘済会
キヨスク

外部リンク

株式会社メトロコマース
* メトロの缶詰

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