メトロノース鉄道ニューヘイブン線

ニューヘイブン線

ニューヘイブン線は、メトロノース[[鉄道]]が運行する主要な鉄道路線で、コネチカット州ニューヘイブン市のステート・ストリート駅からニューヨーク州ニューヨーク市のウッドローン駅を結んでいます。実際には、全列車がウッドローン駅からハーレム線に直通し、グランド・セントラル駅を事実上のターミナルとしています。本稿では、この直通区間も含めた広義のニューヘイブン線について解説します。

概要

この路線は、ニューヨーク中心部から北東へ、大西洋沿岸の都市部を縫うように走ります。アメリカ北東部の都市化が進んだ地域を通過し、アムトラックの長距離列車と並走する区間が多く、高速走行が可能です。一方で、郊外の住宅地を結ぶ支線では、単線区間をゆっくりと走るなど、多様な表情を見せます。

路線データ

本線: 74マイル（約119km）
ニュー・カナーン支線: 7.9マイル（約12.7km）
ダンバリー支線: 23.6マイル（約38km）
ウォーターバリー支線: 27マイル（約43.5km）
軌間: 1,435mm（標準軌）
駅数: 本線31駅、支線合計17駅
複々線区間: グランド・セントラル駅 - ウッドローン駅 - ミルフォード駅
複単線（3線）区間: ミルフォード駅 - ステート・ストリート駅
単線区間: 全ての支線
電化方式:
直流750V 第三軌条方式: ウッドローン駅 - ペラム駅（本線）
単相交流12,500V 架空電車線方式: ペラム駅 - ステート・ストリート駅（本線）、ニュー・カナーン支線
非電化: ダンバリー支線、ウォーターバリー支線

歴史

ニューヘイブン線の歴史は1840年に開業したニューヨーク・ニューヘイブン・アンド・ハートフォード鉄道に遡ります。1970年代には、バー・カーが導入され、平日夕方のニューヨーク発の列車に連結されていましたが、2014年に新型車両の導入に伴い廃止されました。

運行形態

列車の運行本数は、スタンフォード駅を境に大きく異なります。ニューヨーク寄りは多数の列車が運行されますが、ニューヘイブン方面へ向かう列車は本数が減少します。終点側でも、ステート・ストリート駅まで行かずに、手前のニュー・ヘイブン＝ユニオン駅止まりの列車が多く見られます。ユニオン駅ではアムトラックの長距離列車に乗り換えることができます。

列車種別は、エクスプレス（速達列車）とローカル（普通列車）があります。ピーク時には多数のエクスプレスが運行されますが、停車駅は列車ごとに異なり、規則性に乏しい千鳥停車となっています。これにより、ニューヨーク中心部への移動は速達性が確保されていますが、小駅間の移動は不便になる場合があります。

運賃はゾーン制で、ラッシュ時には加算運賃が適用されます。平日朝の始発から午前10時までにグランド・セントラル駅に到着する列車、または平日朝9時までに同駅を発車する列車は「AMピーク」、平日夕方4時以降に同駅を発車する列車は「PMピーク」として、運賃が若干高めに設定されています。

ニューカナーン支線は終日、ダンバリー支線は朝夕ラッシュ時に本線との直通列車が運行されます。特にダンバリー支線からの直通列車は、ディーゼル機関車牽引の客車列車ですが、排ガス規制のあるグランド・セントラル駅へ乗り入れるため、電化区間では電気機関車としても使用可能な車両が使用されています。ウォーターバリー支線は本線との直通は行っていません。

駅一覧

本線

第三軌条方式（直流区間）：ウッドローン駅からペラム駅まで
架空電車線方式（交流区間）：ペラム駅からステート・ストリート駅まで

支線

ニュー・カナーン支線

全線電化（交流）

ダンバリー支線

ウォーターバリー支線

関連項目

ニューヨーク・ニューヘイブン・アンド・ハートフォード鉄道
メトロノース[[鉄道]]
イースト・オブ・ハドソン
ニューヘイブン線
ハーレム線
ハドソン線
ウエスト・オブ・ハドソン
ポート・ジャービス線
パスカック・バレー線

外部リンク

* メトロノース[[鉄道]]公式サイトのURL'>メトロノース[[鉄道]]公式サイト

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