メモリーカードリーダライタ

メモリーカードリーダライタとは

メモリーカードリーダライタは、デジタルカメラやスマートフォンなどで使われる小型の記録媒体、メモリーカードへのデータ読み書きを行うための周辺機器です。本来、読み出し専用の装置をメモリーカードリーダ、書き込み専用の装置をメモリーカードライタと呼びますが、現在では両方の機能を備えたものが主流で、一般的にメモリーカードリーダとして認識されています。

多様な種類と進化

初期の製品では、特定のメモリーカード（コンパクトフラッシュやスマートメディアなど）専用のものが多かったのですが、現在では複数の種類のメモリーカードに対応したものが主流です。複数のカードスロットを備え、様々なメモリーカードを直接読み書きできるタイプが人気です。

以前は、miniSDカードやメモリースティックDuoを挿入する際にアダプタが必要でしたが、最近ではアダプタなしで直接挿入できるタイプが主流になっています。メモリーカードの規格は常に進化しており、メーカーは新しい規格や派生規格に対応するために、製品を再設計し続けています。そのため、SDカードの場合は、SDHCなどの規格対応だけでなく、対応している容量も確認することが重要です。

アクセス中の注意点

メモリーカードリーダライタには、メモリーカードへのアクセス中に点灯するランプ（LED）が装備されています。このランプ点灯中にメモリーカードを抜き出すと、データが破損する可能性があるため、注意が必要です。

さまざまな形態

メモリーカードリーダライタには、様々な形態があり、使用環境に応じて最適なものを選ぶことができます。

外付け型：初期にはパラレルポートやSCSI接続のものもありましたが、USBが普及した現在では、USB接続が主流です。高速なメモリーカードを利用する場合は、USB 2.0対応の製品を選ぶのが望ましいです。USBからの電力供給で動作するため、ACアダプタは基本的に不要です。Windows XPのようなマスストレージクラス対応のOSでは、ドライバインストール不要ですぐに使えます。しかし、古いOSでは別途ドライバが必要になる場合があります。
内蔵型：パソコン本体に内蔵されているタイプです。大手メーカーのパソコンでは標準装備される傾向があります。挿入口は1つで、メモリーカードの形状で種類を判別します。USBやSCSIのほか、IDE（ATA）やSATA接続の製品もあります。IDE接続の場合はHDDやSSDの代替として使われることが多く、動作中にメディアを交換できない場合や、特殊な手段が必要になる場合があります。ゲーム機にもセーブのために内蔵されていることがあります。
PCカード型：PCカードスロットに挿入して利用するタイプで、主にPCカードType II規格のものが使われます。
アダプタ型：他の外部記憶装置でアクセスするために使用するタイプです。例えば、フロッピーディスク型のアダプタにメモリーカードを挿入することで、フロッピーディスクドライブでメモリーカードを読み書きできるようになります。

選び方のポイント

メモリーカードリーダライタは、対応するメモリーカードの種類、接続方式、転送速度など、様々な要素を考慮して選ぶ必要があります。使用する環境や目的に合わせて、最適な製品を選びましょう。

関連項目

メモリーカード
リムーバブルメディア
* 補助記憶装置

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