メラーブ・ニニッゼ:国際的に活躍するジョージア出身の俳優
メラーブ・ニニッゼ(Merab Ninidze、
グルジア語: მერაბ ნინიძე、
1965年11月3日 - )は、ジョージア(グルジア)を代表する
俳優の一人です。芸術一家に生まれ、幼い頃から演劇に親しみました。
生い立ちと初期のキャリア
ニニッゼは、
1965年に当時の
グルジア・ソビエト社会主義共和国の首都
トビリシで生まれました。舞台監督であった祖父の影響を受け、幼い頃から舞台に立つようになります。そして、1984年にテンギズ・アブラゼ監督の『懺悔』で映画デビューを果たしました。この作品は、
第40回カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞し、ニニッゼの才能を国際的に知らしめるきっかけとなりました。
国外での活躍
1991年にグルジア内戦が勃発。その際、
オーストリアの映画監督ゴラン・レビッチの『Jugofilm』(1997年公開)の撮影で
ウィーンに数ヶ月間滞在した後、国外へ移住することを決意します。その後は、主にドイツ語圏のテレビドラマや映画を中心に、
イギリス、
ロシア、ジョージアなど、様々な国の作品に出演し、国際的なキャリアを築いていきました。
国際的な評価
2001年には、カロリーヌ・リンク監督の映画『
名もなきアフリカの地で』に出演。この作品が
第75回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞したことで、ニニッゼはさらに国際的な注目を集めるようになりました。
主な出演作品
ニニッゼは、数多くの映画やテレビドラマに出演しています。以下に主な作品を挙げます。
懺悔 (1984)
ルナ・パパ (1999)
名もなきアフリカの地で (2001)
U-196 Himmel über Australien (2006) ※テレビ映画
トロイの秘宝を追え! (2007) ※テレビ映画
宇宙飛行士の医者 (2008) ※日本では三大映画祭週間2011にて上映
ミケランジェロの暗号 (2011)
ブリッジ・オブ・スパイ (2015)
マイ・ハッピー・ファミリー (2017) ※日本劇場未公開
ホステージ 戦慄のテロ計画 (2017) ※日本劇場未公開
ジュピターズ・ムーン (2017)
McMafia - マクマフィア (2018) ※テレビシリーズ、シーズン1
HOMELAND (2018) ※テレビシリーズ、シーズン7にゲスト出演
トレッドストーン (2019) ※テレビシリーズ、全10話のうち3エピソードに出演
クーリエ:最高機密の運び屋 (2020)
ウィズアウト・リモース (2021)
現在の活動
メラーブ・ニニッゼは、現在も精力的に
俳優活動を続けており、国際的な舞台でその才能を発揮しています。ジョージア出身の
俳優として、世界中の観客を魅了し続けている彼の今後の活躍が期待されます。