メルセデス・ベンツ・CLA

メルセデス・ベンツCLA：スポーティさと高級感を融合した4ドアクーペ/シューティングブレーク

メルセデス・ベンツCLAは、同社のAクラスをベースに開発された高級乗用車です。4ドアハードトップセダンとステーションワゴンタイプのシューティングブレークの2つのボディスタイルが用意され、メルセデス・ベンツはそれぞれを「4ドアクーペ」と「シューティングブレーク」と呼んでいます。CLAクラスとしてデビュー後、2015年の車名変更を経て、現在の名称となりました。

初代CLA (2013年-2019年): エレガントなスタイルと実用性の融合

2013年の北米国際オートショーで発表された初代CLAは、AクラスとBクラスと共通のプラットフォームを採用。コンセプトスタイルクーペを彷彿とさせる流麗なデザインが特徴です。ハンガリーのケチケメート工場で生産され、FFベースの四輪駆動システム4MATICは、状況に応じて後輪に駆動力を配分するシステムです。

日本市場では2013年7月に発売開始。「躍動する新しい感性」をキャッチコピーに、「CLA180」「CLA250」「CLA250 4MATIC」、そしてAMGのハイパフォーマンスモデル「CLA45 AMG 4MATIC」の4グレードがラインナップされました。発売を記念した限定モデル「CLA250 Edition1」も登場しました。その後も、「CLA180 Edition Black」や、後席の居住性とラゲッジスペースを拡大したステーションワゴンモデル「CLAシューティングブレーク」など、様々な限定車や特別仕様車が発売されました。

CLAシューティングブレークは、クーペモデルよりも後席のヘッドクリアランスを42mm拡大し、ラゲッジスペースも大幅に増加。EASY-PACK自動開閉テールゲートも装備され、実用性を高めています。また、安全装備も充実しており、「CPAプラス」や「アテンションアシスト」などが標準装備されました。グレード体系もクーペモデルと同様で、スポーティな「CLA250 SPORT 4MATIC Shooting Brake」や、AMGが開発に携わった高性能モデル「Mercedes-AMG CLA45 4MATIC Shooting Brake」もラインナップされました。

初代CLAは、マイナーチェンジを経て、デザインの変更や新型エンジンの搭載、安全装備の充実化などが図られ、2019年まで販売されました。限定車としては、「Mercedes-AMG CLA45 4MATIC Racing Edition」や「CLA180 STAR WARS Edition」といった個性的なモデルも登場しました。

2代目CLA (2019年-): テクノロジーと快適性の進化

2代目CLAは、2019年のCESでクーペモデルが、ジュネーブモーターショーでシューティングブレークモデルが発表されました。日本市場では同年8月に発売開始。キャッチコピーは「それは、他の誰とも違う、あなたを証明するメルセデス。」となりました。

日本仕様では、初となる2.0Lディーゼルエンジン搭載モデル「CLA 200 d」や、2.0Lガソリンターボエンジン搭載の四輪駆動モデル「CLA 250 4MATIC」がラインナップ。全グレードに高精細ワイドスクリーンコックピットが搭載され、先進的なインフォテインメントシステム「MBUX」も採用。AIによる音声認識システム「Hey, Mercedes」（日本仕様は「Hi, Mercedes」）も搭載されました。

安全性能も大幅に向上し、Sクラスと同等の先進運転支援システムを備えた「レーダーセーフティパッケージ」を設定。アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック、アクティブステアリングアシスト、アクティブレーンチェンジングアシスト、アクティブブラインドスポットアシストなど、多くの安全機能が搭載されています。

その後、高性能モデル「Mercedes-AMG CLA 45 S 4MATIC+」や、エントリーグレード「CLA 180」、AMGモデル「Mercedes-AMG CLA 35 4MATIC」なども追加。グレード体系の変更やマイナーチェンジ、限定車の発売が繰り返され、2023年9月には再びマイナーチェンジが行われ、デザインの刷新や新機能の追加などが行われました。最新モデルでは、MBUX ARナビゲーションやアダプティブハイビームアシストが採用されています。AMG 55周年特別仕様車や「Street Style Edition」など、特別な限定車も市場に投入されました。2024年には「CLA 180 Night Edition」が登場しました。

メルセデス・ベンツCLAは、スポーティなデザイン、高い走行性能、充実した安全装備、そして先進のテクノロジーを融合したモデルとして、常に進化を続けています。

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