メルビン・モーラ・ディアスについて
メルビン・モーラ・ディアス(Melvin Mora Diaz)は、
1972年2月2日生まれの元
プロ野球選手で、ベネズエラ・ヤラクイ州アグア・ネグラの出身です。彼は主に
内野手として知られ、右投右打の選手でした。
経歴
プロ入り前
モーラは非常に多才なアスリートで、高校時代にはボクサーとしても注目を集めていました。1981年からはベネズエラの
サッカーリーグの下部組織に在籍し、1990年まで
サッカーをプレーしました。彼は
パラグアイや
アルゼンチンでプロ
サッカー選手としても活躍しましたが、最終的には野球の道を選ぶことになります。
プロ入りとアストロズ傘下時代
1991年、モーラは
ヒューストン・アストロズと契約を結びましたが、メジャーリーグへの昇格は果たせませんでした。これに続く突出した成果は見られませんでした。彼はその後、1998年に台湾プロ野球の三商タイガースでプレーし、国際的な経験を積みました。
メッツ時代
1998年7月に
ニューヨーク・メッツと契約し、
マイナーリーグでのプレーを経て、1999年5月にメジャーデビューを果たします。初年度のメジャーリーグでは
打率.161と苦戦しましたが、
マイナーリーグでは圧倒的な成績を残しました。2000年には79
試合に出場し、
打率.260、6本
塁打、30
打点を記録、印象的な成績を残しました。
オリオールズ時代
2000年7月に
ボルチモア・オリオールズにトレード移籍し、オリオールズでは53
試合に出場し、
打率.291を記録しました。おそらく彼のキャリアの中で最も華やかな時期で、2004年には
打率.340で
シルバースラッガー賞を受賞しました。また、2005年にはオールスターに選出され、連続で活躍する選手としての地位を確立しました。特に彼の守備力は高く評価され、複数のポジションをこなすユーティリティプレーヤーとして知られるようになりました。
ロッキーズ時代とダイヤモンドバックス時代
2010年には
コロラド・ロッキーズと契約し、さまざまなポジションで113
試合に出場しました。その後、
アリゾナ・ダイヤモンドバックスに移り、控えとして42
試合に出場しましたが、成績は低迷し、現役引退を発表します。しかし、後に引退を撤回し、現役続行を選択しました。
選手としての特徴と人物
モーラはその多才さだけでなく、家庭でも知られています。彼は五つ子を含む7人の子供がいる子沢山の選手としても有名です。選手としての貢献と家庭生活の両面で充実した人生を送っていることが伺えます。
成績と表彰
モーラは
シルバースラッガー賞を受賞し、また
MLBオールスターゲームにも2度選出されています。彼の背番号は4、6、13、25、56など多種あり、さまざまなチームで活躍しました。2009年には
ワールド・ベースボール・クラシックでベネズエラ代表としてもプレーしました。彼の功績は今でも多くのファンに記憶されています。