メルヴィン (DD-680)

メルヴィン (USS Melvin, DD-680)

メルヴィンは、アメリカ海軍のフレッチャー級駆逐艦であり、艦名は1917年に戦死した中尉ジョン・T・メルヴィンに由来します。この艦は、戦中の数々の重要な戦闘に参加し、優れた戦績を残しました。

艦歴の概要

メルヴィンは1943年にニュージャージー州カーニーのフェデラル・シップビルディング・アンド・ドライドックで起工し、同年10月に進水。11月から本格的に活動を開始します。これに続き、バミューダでの試験航行を経て、1944年2月には太平洋に向けて出航し、翌月には真珠湾に到着します。

メルヴィンはその後、マーシャル諸島での日本軍封鎖作戦や、サイパン、テニアン、そしてグアムへの輸送任務や護衛任務に従事しました。特に、1944年6月にはサイパンへの攻撃作戦に参加し、アメリカ海兵隊を支援するために艦砲射撃を実施しました。

スリガオ海峡の戦い

1944年10月、メルヴィンはレイテ湾での戦闘に参加し、スリガオ海峡の戦いで一定の功績を上げました。この戦いにおいて、僚艦と共に日本戦艦「扶桑」に対し雷撃を行い、その結果、扶桑は撃沈されることとなりました。この戦闘がメルヴィンの名を歴史に刻む重要な瞬間となったのです。

戦後活動

1945年にはルソン島への攻撃を経て、メルヴィンはさらに南方での作戦にも従事しました。戦争終結後、1951年に再就役し、再び海軍の任務に復帰。1954年には再び退役し、その後長い間予備艦隊で過ごしました。

最後に、1974年に除籍され、売却後は1975年に解体されました。メルヴィンはその艦歴において、第二次世界大戦中に10の従軍星章を受勲するなど、多くの戦闘でその名を残しました。メルヴィンの活躍は、艦船の歴史において重要な一ページを提供しており、彼の名は海軍の艦艇の中でも特に記憶される存在となっています。

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