メル・ストットルマイヤー

メルビン・レオン・ストットルマイヤー・シニアは、1941年ミズーリ州で生まれ、1961年にニューヨーク・ヤンキースと契約しプロ[[野球選手]]としてのキャリアをスタートさせました。1964年8月12日にメジャーデビューを果たすと、その年13試合で9勝、防御率2.06という好成績を収め、チームのアメリカンリーグ優勝に大きく貢献しました。セントルイス・カージナルスとのワールドシリーズでは3試合に先発し、第2戦では完投勝利を挙げるなど、ルーキーイヤーからその実力を遺憾なく発揮しました。

1965年には、291回というリーグ最多の投球回数と18完投を記録し、20勝を挙げてリーグ2位となるなど、エースとしての地位を確立しました。翌1966年にはリーグ最多の20敗を喫しましたが、1968年から2年連続で20勝を達成するなど、再びエースとしての輝きを取り戻します。1973年まで9年連続で12勝以上、200投球回以上を記録し、ヤンキースが低迷していた時代においても、安定した成績を残し続けました。

1974年に肩の故障により現役を引退しましたが、11年間で通算164勝を挙げ、ヤンキースの歴史に名を刻みました。

引退後は、その経験と知識を活かし、ニューヨーク・メッツ、ヒューストン・アストロズ、ニューヨーク・ヤンキース、シアトル・マリナーズの4球団で投手コーチを務め、多くの選手を指導しました。2009年には、WBCアメリカ合衆国代表のブルペンコーチとしてチームを支えました。ヤンキースでは、故・伊良部秀輝投手を指導したことでも知られています。

2019年1月13日、骨髄癌（多発性骨髄腫の合併症）により、シアトルで77年の生涯を閉じました。

ストットルマイヤーは、2人の息子もメジャーリーガーとして活躍した野球一家の父でもありました。長男のメル・ジュニアは、1990年にカンザスシティ・ロイヤルズでプレーし、引退後は父と同じく投手コーチとして、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、マリナーズを経て、2019年シーズンからはマイアミ・マーリンズでコーチを務めています。次男のトッドは、1988年から2002年までトロント・ブルージェイズなどメジャー5球団でプレーし、通算138勝を挙げ、史上唯一の親子100勝投手となっています。

ストットルマイヤーの功績は、現役時代の輝かしい成績と、引退後の指導者としての貢献だけでなく、息子たちがメジャーリーガーとして活躍したことからも、野球界に大きな影響を与えた人物と言えるでしょう。

主な記録

MLBオールスターゲーム選出：5回（1965年 - 1966年、1968年 - 1970年）

背番号

30（1964年 - 1974年、1985年 - 1995年、2008年）
48（1984年）
34（1996年 - 2005年）

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