モジアナフレイバー

モジアナフレイバー：地方競馬を代表する名馬の軌跡

モジアナフレイバーは、日本の地方競馬、大井競馬場に所属した競走馬であり、数々の重賞競走を制覇した名馬です。2016年の北海道サマーセールで1458万円で落札され、競走馬としてのキャリアをスタートさせました。

2歳時にはデビュー戦こそゲート内で転倒というアクシデントに見舞われましたが、その後3連勝を飾り、無敗でシーズンを終えました。デビュー戦では、後に中央競馬で新潟大賞典を制覇するトーセンスーリヤを破る衝撃的な勝利を収めています。

3歳になると、クラシックトライアルを制し、南関東クラシック三冠への挑戦権を得ました。羽田盃では4着、東京ダービーでも4着と、クラシック三冠制覇には届きませんでしたが、上がり最速の末脚で惜敗を喫するなど、そのポテンシャルの高さを示しました。その後、勝島王冠で重賞初制覇を達成し、古馬との対戦でも実力を証明しました。東京大賞典では8着に終わりましたが、今後の活躍を期待させるシーズンとなりました。

4歳では、大井記念を3馬身半差で圧勝、帝王賞ではJRA所属馬相手に5着と健闘するなど、存在感を示しました。マイルチャンピオンシップ南部杯ではGI馬ゴールドドリームに迫る4着と健闘し、交流GIで好成績を収めました。勝島王冠では連覇を達成、東京大賞典ではゴールドドリームを上回り3着に入るなど、この年のTCK大賞を受賞する活躍を見せました。

5歳になると、中央競馬のフェブラリーステークスに挑戦。芝スタートで出遅れながらも直線で鋭い末脚を見せ、地方馬最先着の6着に入線しました。ドバイ遠征を予定していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大によりレースが中止となりました。その後、大井記念を回避し、帝王賞に出走しましたが13着に終わりました。秋シーズンはマイルチャンピオンシップ南部杯で3着、勝島王冠では3着、東京大賞典では9着と、やや苦戦しました。

6歳では、黒船賞で3着、川崎マイラーズで重賞4勝目を挙げました。このレースでは、長年コンビを組んできた繁田健一騎手が引退したため、真島大輔騎手に乗り替わっての勝利となりました。マイルグランプリでは3着、JBCスプリントでは地方馬最先着の4着、ゴールドカップでは2着と安定した成績を残しました。

7歳シーズンは、根岸ステークス7着、京成盃グランドマイラーズ4着と、やや精彩を欠く結果となりました。川崎マイラーズでは、左前繋靭帯炎を発症し、惜しまれつつ現役を引退しました。

モジアナフレイバーは、地方競馬を代表する名馬として、数々の記憶に残るレースを展開しました。その活躍は、地方競馬ファンのみならず、多くの競馬ファンに感動を与えたことは間違いありません。引退後は北海道新冠町の白馬牧場、その後北海道浦河町のイーストスタッドで種牡馬として活躍することになりました。その血統には、フローラルカップを制した半姉オーブスプリング、中央競馬で4勝を挙げた半弟ゴルトマイスター、さらにセイウンコウセイやタイキフォーチュンといった名馬の血も受け継いでいます。モジアナフレイバーの血統が、将来どのような名馬を生み出すのか、今から期待が高まります。

彼の競走成績の詳細については、netkeiba、KEIBA.GO.JP、JBISサーチなどのサイトで確認できます。

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