モデナ＝レッジョ公国

モデナ＝レッジョ公国（イタリア語: Ducato di Modena e Reggio、ラテン語: Ducatus Mutinae et Regii）は、1452年から1859年にかけて、現在のイタリア北西部に存在した国家です。この公国は、1796年から1814年までナポレオン率いるフランス帝国の支配下に置かれた期間を除き、エステ家とオーストリア＝エステ家によって統治されました。

歴史

エステ家による統治

モデナ＝レッジョ公国の歴史は、1452年にボルソ・デステが神聖ローマ皇帝フリードリヒ3世からモデナとレッジョの侯爵から公爵に昇格したことに始まります。この昇格により、モデナ＝レッジョ公国が正式に成立しました。さらに、1471年にはボルソ・デステが統治していたフェラーラも公爵領となり、エステ家の勢力は拡大しました。16世紀初頭には、カンブレー同盟戦争でアルフォンソ1世がカンブレー同盟側に立ってヴェネツィア共和国と戦い、公国は周辺諸国との政治的対立に巻き込まれていきます。

1597年、アルフォンソ2世が後継者を残さずに亡くなると、エステ家の直系は途絶えました。神聖ローマ皇帝ルドルフ2世は、アルフォンソ2世の甥にあたるエステ家傍系のチェーザレを後継者に指名しました。しかし、チェーザレの父がアルフォンソ1世の庶子であったため、ローマ教皇クレメンス8世は嫡出子のみに継承権を認めるという教会法の規定を盾に、1598年にフェラーラ公国を教皇領として没収しました。これは、モデナ＝レッジョ公国にとって大きな痛手となりました。

17世紀に入ると、三十年戦争が勃発し、フランチェスコ1世・デステはスペイン側について参戦しました。その後も、公国はスペイン継承戦争、ポーランド継承戦争、オーストリア継承戦争といった数々の戦争に巻き込まれ、その勢力は大きく揺れ動きました。そして1796年、フランス帝国の侵攻を受け、当時の公爵エルコレ3世・デステはヴェネツィア共和国へ亡命、モデナ＝レッジョ公国は一旦滅亡という形になりました。

オーストリア＝エステ家による統治

1814年、ナポレオンによる支配が終わると、モデナ公国はオーストリア帝国の影響下でオーストリア＝エステ家によって再興されました。しかし、1859年、サルデーニャ王国によるイタリア統一運動（リソルジメント）の波に呑まれ、モデナ＝レッジョ公国は最終的に消滅しました。

モデナ＝レッジョ公の一覧

（この一覧については、内容が提供されていないため、省略します。）

脚注

（脚注についても、情報が提供されていないため、省略します。）

参考文献

（参考文献についても、情報が提供されていないため、省略します。）

関連項目

エステ家
オーストリア＝エステ家

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