モンマスパーク競馬場

モンマスパーク競馬場：歴史と魅力あふれるニュージャージーの競馬場

モンマスパーク競馬場は、アメリカ合衆国ニュージャージー州オーシャンポートに位置する、サラブレッドによる平地競走専門の競馬場です。1870年の開場以来、幾多の困難を乗り越え、現在も東海岸を代表する競馬場としてその名を馳せています。

波瀾万丈の歴史

1870年7月30日、モンマスパーク競馬場は盛大に開場しました。しかし、創業間もなく財政難に陥り、1873年から1881年まで閉鎖を余儀なくされます。その後、実業家たちの尽力により1882年頃に再開。改修や番組の充実により人気を回復し、1890年頃までは盛況を極めました。

しかし、1894年にニュージャージー州でパリミュチュエル方式の賭博が規制されたことで、再び閉鎖の危機に。競馬関係者の長年の訴えが実り、1946年に規制が撤廃。53年ぶりにモンマスパーク競馬場は再開を果たし、モンマスパークジョッキークラブも設立されました。

1985年には、New Jersey Sports and Exposition Authority（NJSEA）がモンマスパーク競馬場とその経営権を買収。現在もNJSEAが運営を担っていますが、歴史ある「モンマスパークジョッキークラブ」の名も受け継がれています。

モンマスパークを象徴する競走

モンマスパーク競馬場を語る上で欠かせないのが、1968年に創設されたハスケルインビテーショナルハンデキャップです。1981年には、初代モンマスパークジョッキークラブ会長であるエーモリー・L・ハスケルを記念して改名されました。東海岸地区の3歳馬にとって、三冠レースやトラヴァーズステークスに次ぐ重要な競走として位置づけられ、競馬ファンから高い人気を誇ります。

また、2007年には、世界最高峰の競馬イベントであるブリーダーズカップが開催されました。この年から創設されたブリーダーズカップ・ダートマイルは、モンマスパーク競馬場が初開催の舞台となりました。モンマスパークのコース形態を反映し、8ハロン70ヤードという独特の距離で開催されたことも話題となりました。

コースの特徴

モンマスパーク競馬場のコースは楕円形。外周が1周8ハロンのダートコースと、内周が1周7ハロンの芝コースを備えています。ダートコースには6ハロンと10ハロン戦の発走位置にポケットが設けられ、芝コースには9ハロン戦用の襷コースがあります。この特徴的なコース形状も、モンマスパーク競馬場の魅力の一つです。

その他の主要競走

ハスケルインビテーショナルハンデキャップ以外にも、多くの重要な競走がモンマスパーク競馬場で行われています。G2競走であるユナイテッドネイションズステークスやモリーピッチャーブリーダーズカップハンデキャップ、G外競走であるペガサスステークスなど、数々の名レースがここで繰り広げられています。

アクセス

モンマスパーク競馬場へのアクセスも便利です。ニュージャージー・トランジットノースジャージーコースト線のモンマスパーク駅が競馬場のすぐ隣にあり、開催日には1日に10本の列車が停車します。かつては競馬場に近い場所にディーゼル車両専用の駅がありましたが、2006年に廃止されています。また、小型臨時列車「ポニーエクスプレス」もかつて運行されていましたが、2005年に廃止されました。

モンマスパーク競馬場は、歴史、伝統、そして現代的な設備が調和した、魅力あふれる競馬場です。今後も数々の名勝負を生み出し、競馬ファンを魅了し続けることでしょう。

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