ユアサ・フナショク

ユアサ・フナショク株式会社の概要

ユアサ・フナショク株式会社（英: Yuasa Funashoku Co.,Ltd.）は、千葉県船橋市に本社を構える食品卸業者です。一般に「ユアサ」や「フナショク」という名称で広く知られています。企業の主な事業内容には、加工食品やさまざまな食料品、米穀、酒類の販売が含まれています。また、小麦粉、砂糖、油脂、化成品、石油製品などの取り扱いも行っており、配合飼料や畜産物の販売も手掛けています。

さらに、ビジネスホテル「パールホテルチェーン」、飲食店、ボウリング場の運営など、多岐にわたる事業を展開しており、不動産賃貸業にも従事しています。過去には製パン業を主力事業としていましたが、2005年度をもってこの分野からは撤退しています。

会社の歴史

ユアサ・フナショクの歴史は1936年にさかのぼります。「野地屋」という屋号で創業した湯浅商店が、肥料や米、雑穀、小麦粉、飼料などの販売を目的としていました。翌年には法人組織に改め、株式会社湯浅商店が設立されました。この時期から、地域の食料品の卸業としての基盤が築かれました。

1967年には、船橋駅前ビルが竣工し、その中に西武百貨店船橋店が核店舗として開業します。これにより、地域の商業は活性化し、同社もさらなる成長を遂げることとなりました。1971年には関連会社の山野株式会社（現・ホテル部門）がビジネスホテル業界に参入し、次第にホテル事業が事業ポートフォリオの一部となりました。

1972年には船橋食品株式会社を合併し、現在の社名であるユアサ・フナショク株式会社に変更されました。この変更により、一層の事業の多角化と業容の拡大を図りました。1975年には東京証券取引所市場第二部に株式を上場し、企業の成長基盤が整いました。

1989年には山野株式会社も合併し、事業の一体化が進められましたが、製パン業からは2005年に撤退し、飲食業と宿泊業に注力する方針が強化されました。2013年には本社を船橋市宮本に移転し、2021年には旧・西武船橋店の跡地と建物を大和ハウス工業に売却しました。

ビジネスホテル事業

ユアサ・フナショクのホテル部門は「パールホテルチェーン」というブランド名のもとに、複数のビジネスホテルを運営しています。これには、パールホテル茅場町、パールホテル両国、パールホテル太田、パールホテル川崎などが含まれます。また、パールホテル溝ノ口やパールホテル新宿曙橋、ホテルサンライト新宿なども展開しており、多彩な宿泊施設を提供しています。

これらのホテルは、ビジネス需要の高い地域に立地しており、宿泊者に利便性の高いサービスを提供しています。ユアサ・フナショクは、食に関連する事業だけでなく、宿泊業においても確固たる地位を築いています。地域経済に貢献しつつ、他事業との連携を図りながら、今後も成長を続けていくことでしょう。

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