ユニバーサルプレーヤー

ユニバーサルプレーヤーとは

ユニバーサルプレーヤーとは、複数の種類のメディアを再生できる音響機器のことで、特にCD、SACD、DVD、Blu-ray Disc（BD）など、複数の光ディスク規格に対応した汎用プレーヤーを指します。これらのディスクは直径12cm（または8cm）で、それぞれ異なる再生規格を持っています。

概要

通常、AV機器で使用される光ディスクメディアは、CD、DVD、SACD、BDなど、様々な規格が存在します。これらのディスクを再生するためには、それぞれの規格に対応したプレーヤーが必要でした。しかし、複数のプレーヤーを用意することは、費用や設置場所、アンプの接続端子の数などの問題を招きます。また、プレーヤーごとに音質や機能が異なるため、再生される音声や映像の品質、操作性が統一されず、利用者の利便性を損なう可能性がありました。

このような問題を解決するために、複数の種類のディスクを再生できるユニバーサルプレーヤーが開発されました。特に、DVD-AudioとSACDの両方を再生できるプレーヤーは、その汎用性の高さから注目を集めました。

用法

英語の "universal player" は本来、「普遍的なプレーヤー」という意味で、様々なフォーマットのメディアを再生できるプレーヤー全般を指します。例えば、QuickTime Player、RealPlayer、Windows Media Playerなども、広い意味では "universal player" と言えます。しかし、日本では、光ディスクの汎用プレーヤーという限定的な意味で用いられることが一般的です。

2007年以降には、Blu-ray DiscやHD DVDなどの青色レーザーディスクに対応したプレーヤーも登場し、これらもユニバーサルプレーヤーとして認識されています。

ユニバーサルプレーヤーの利点

• - 利便性の向上: 複数のプレーヤーを必要とせず、1台で様々なディスクを再生できるため、設置場所や接続の手間を削減できます。
• - コスト削減: 複数のプレーヤーを購入する必要がないため、費用を抑えることができます。
• - 統一された操作性: 1台のプレーヤーで操作が統一されるため、使いやすさが向上します。

各社の呼称

各メーカーは、自社製品を「ユニバーサルプレーヤー」と呼称しています。以下はその一例です。

• - DENON
• - marantz
• - OPPO
• - Cambridge Audio

ただし、オンキヨー&パイオニア（パイオニアブランド）やソニーでは、ユニバーサルプレーヤーという呼称を使わず、「DVDオーディオ／ビデオ・SACDプレーヤー」や「ブルーレイ・DVDオーディオ／ビデオ・SACDプレーヤー」、「Ultra HD ブルーレイ／DVDプレーヤー」などと呼ぶ場合があります。

まとめ

ユニバーサルプレーヤーは、複数の光ディスク規格に対応した汎用性の高いプレーヤーであり、1台で様々なメディアを再生できる利便性が魅力です。異なる種類のディスクを再生したいユーザーにとって、非常に便利な製品と言えるでしょう。

関連項目

• - 光学ドライブ
• - Blu-ray Disc
• - BDプレーヤー
• - DVD
• - DVDプレーヤー
• - Super Audio CD
• - コンパクトディスク
• - CDプレーヤー
• - ホームシアター

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