ユングフラウヨッホ駅

ユングフラウヨッホ駅は、スイスのベルナー・オーバーラント地方、ユングフラウヨッホに位置する地下駅です。標高3454mに位置し、ヨーロッパの鉄道駅としては最も高い場所にあります。アイガー、ユングフラウ、メンヒという名峰の頂にも程近い場所です。

駅はトンネルの複合体の一部で、「トップ・オブ・ヨーロッパ」と呼ばれる建物と連結しており、エレベーターでスフィンクステラスという展望台にアクセスできます。スフィンクステラスからは、スイスアルプス最大かつ最長のアレッチ氷河をはじめ、ベルナーアルプスやヴァレーアルプスの壮大な山岳景観を一望できます。また、この場所には科学観測所であるスフィンクス天文台も設置されています。

さらに、トンネルを通って氷河の下にある氷の洞窟「アイス・パレス」や、アルプスおよびユングフラウ鉄道の観光開発の歴史を紹介する展示施設「アルパイン・センセーション」へもアクセス可能です。これらの施設は、ユングフラウヨッホ駅を訪れる観光客にとって、魅力的な見どころとなっています。

管轄上、駅はベルン州のラウターブルンネンとの境界に非常に近いですが、ヴァレー州のフィエッシャータールに属しています。州の境界線は、駅の上にあるユングフラウを横切る分水界に沿っています。この地理的な特徴も、この駅のユニークさを際立たせています。

駅には、インターラーケン、ラウターブルンネン、ヴェンゲン、グリンデルワルトなどと、ベルナーオーバーラント鉄道やヴェンゲルンアルプ鉄道でつながるクライネ・シャイデックから出発するユングフラウ鉄道が乗り入れています。この鉄道は、観光客にとってユングフラウヨッホへの主要なアクセス手段となっています。

ユングフラウ鉄道に関するデータ
運営会社: ユングフラウ鉄道
路線: クライネ・シャイデック～ユングフラウヨッホ
標高差: 約1,400 m
走行距離: 約9.3 km
最大勾配: 250パーミル
軌間: 1,000 mm
電源方式: 三相交流1,125V 50Hz


ユングフラウヨッホ駅は、単なる駅というだけでなく、スイスアルプスの壮大な景観を体験できる、ヨーロッパ最高峰の観光地としての役割も担っています。年間を通して多くの観光客が訪れ、その絶景に魅了されています。

関連項目
スイスにおける標高3,000m以上にある建築物
スイスで最も高い駅一覧
世界で最も高い駅一覧

出典
ユングフラウ鉄道公式サイト

外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、ユングフラウヨッホ駅に関するカテゴリがあります。
Jungfraujoch station on the Jungfraubahn web site

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