ユーエスマート株式
会社は、
三重県伊勢市に
本社を構え、室内遊園地「US.LAND(ユーエスランド)」と、その子供向け業態である「Kids US.LAND(キッズユーエスランド)」を中心に事業を展開する
企業です。
かつての主力事業と現在の転換
かつては
100円ショップと
コンビニエンスストアの中間的な存在であった「US.MART(ユーエスマート)」が主力事業でした。US.MARTは、食料品を中心に豊富な品揃えを誇り、全品100円(税抜)という価格設定で、他の
100円ショップや
コンビニエンスストアとの差別化を図っていました。特に、前身が食料品店であったことから、現在も砂糖を自社ブランドで扱うなど、食品分野に強みを持っていました。
しかし、現在は「10分100円で遊び放題」をコンセプトとする遊園地ショップ「US.LAND」に軸足を移し、特に子供向け業態である「Kids US.LAND」を主力としています。かつては多数存在した「US.MART」店舗は縮小傾向にあり、2018年には伊勢本店が閉店し、業態転換が行われました。
経営方針と店舗運営
ユーエスマートは、社員との
コミュニケーションを重視し、各店舗の運営は店長の裁量に任せることで、地域や顧客層に応じた柔軟な店舗運営を可能にしています。これにより、
都市部や
地方部といった異なる環境や、顧客の年齢層に応じたサービス提供を実現しています。
歴史
ユーエスマートの歴史は古く、
1869年(明治2年)に田口砂糖店として創業したことに始まります。その後、
1948年に有限
会社山田食料品店商事部として設立され、
1992年には有限
会社ヤマショクへ社名変更。同年末には100円
コンビニエンスストア「US.MART」の1号店が
伊勢高柳商店街に開店しました。
1999年には社名を「百円コンビニユーエスマート」に変更し、
2013年には現在の「ユーエスマート株式
会社」となりました。
2014年には日本産業推進機構が株式の70%を取得し、資本業務提携を行っています。
2019年には株式
会社エッジイノベーションを完全子
会社化し、
2020年には吸収合併しました。
現在の事業内容
現在、ユーエスマートは以下の業態で事業を展開しています。
US.LAND(ユーエスランド): 15分100円(税抜)で遊べるアミューズメント施設です。2022年2月時点で64店舗を展開しています。
Kids US.LAND(キッズユーエスランド): US.LANDの子供向け店舗であり、多くがこちらに転換しています。以前は一部店舗を除き成人のみの入場が可能でしたが、2021年4月29日以降は一部店舗を除き中学生以上の入場を制限しています。
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Brave Point(ブレイブポイント)/ CQB Limited(シーキュービーリミテッド): エッジイノベーションが創業した
サバイバルゲームフィールドで、現在はユーエスマート株式
会社エッジイノベーション事業部が運営しています。
かつて展開していた「US.MART」は、現在は店舗を運営していません。
事業所と主要取引先
本社は
三重県伊勢市にあり、その他、
三重県度会郡玉城町、
愛知県名古屋市、
春日井市、
東京都などに事業所があります。主要取引先には、
明治屋、
味の素、
日清食品、
マックスバリュ中部などが挙げられます。
銀座への出店と話題性
2005年には、
東京・
銀座に「US.MART
銀座店」を出店しました。
銀座という高級なイメージの強い場所にあえて
100円ショップを出店したことは当時大きな話題となり、NHKのニュース番組でも「ビルの地下にある15分100円の
釣り堀」として紹介されました。
銀座店はその後撤退しましたが、
東京都区部には新宿区
歌舞伎町や港区三田(慶應大学前店)などにも出店していました(現在は閉店)。
ユーエスマートは、時代の変化に合わせて事業の軸足を移しながら、常に新しい価値を提供し続ける
企業と言えるでしょう。